コミュニケーションは質の前に量
おはようございます。特定社会保険労務士の森川です。昨年あたりからコミュニケーションについてお話しする機会が増えてきて、1番強く感じるのは、『コミュニケーションはやり方や方法にこだわる前に、結局、”量”だ』ということです。
自分から元気よく挨拶する。
尋ねられたら返事する。作業の手を止める。
浮かない顔、不安そうな顔を見たら声をかける。
等々、当たり前だと思ってもなかなか実践できないこれらの事が、結局、1番大事。スタイルにこだわる前に、自分のプライドにこだわる前に、人と人との接点をいかに増やすことができるか?これにつきます。
年齢を重ねたり、職位が上になればなるほど自分の体裁を気にした行動がしてしまいがち。皆さんはいかがでしょうか?
衝撃的な突撃訪問
昨日は、奈良周辺の顧問先を訪問する予定で、京都の事務所を留守にしていました。すると…
『森川さん~~~。今日はどこにおんの?』
と、いつもお世話になっている先輩社労士の方から電話があり、事情を説明すると、
『えーーー!!そうなん。。今、事務所の前にいるけど。』
……今度は、こちらが驚いて、絶句。この方、界隈ではとても著名な方で、書籍は勿論ですが、DVDだって沢山出されている、社労士歴も20年以上の大ベテラン。そんな方が、アポも取らずに、わざわざ大阪から京都へ足を運んでくださる。。これは、結局、私自身との接点をしっかり持っておこうと思ってくださった証。この思いをしっかりと受け止めるためにも、今まで以上に”研ぎ澄ましたコミュニケーション”を取らなければ!と強く感じた出来事でした。
遠く離れていても、今の世の中、本当に便利。
ほんの10年前、20年前では考えらませんでしたが、今はSNSが発達しているから、連絡も取り放題。先日、こちらのブログでも案内しましたが、今年の5月20日に100年企業研究会の年1回のフェスティバルが開催されます。この実行副委員長を現在務めさせて頂いているのですが、これに関わる連絡で、1日かけて研究会に所属されているメンバーほとんどの方と電話で話をしました。SNSでつながっていれば電話番号を知らなくても、すぐに連絡をつけることができて、着信履歴も残るから気づいた方からは折り返し連絡を頂戴したりしながら、1~2分でも会話する。…これだけで、距離がぐっと近づいた感じがしましたし、1度連絡をつけると、壁を超えたのか、色々なお願いすることができました(…あっ、これは、私の図々しさからかもしれません(笑))
距離的なモノは、電話は勿論ですが、今は、様々なオンライン会議システムが出ていますので、必要があれば、顔を見て話せますしね。
目の前の事実は、過去の自分のコミュニケーションの結果
弊所では、沢山のコミュニケーション研修や職層別研修を経験しています。参加してくださっている方との会話で、
『部下がなかなか言う事聞いてくれなくて。』
『後輩が、自分から考えて動いてくれなくて困っています。』
『周りが、気遣いができない方ばかりで働くのが辛いです。』
なんていうご相談を受けることが多々あります。”相手が~””周りが~”とお話しされる方ほど、相手の方のことをほとんど知らず、自分自身の価値観を押し付けてコミュニケーションを成立させようとされている方が多い印象です。
コミュニケーションは双方向で成立するものです。相手の経験や今までの関係性がある場合であれば剛速球の結構な暴投でも受け止めてくれるでしょう。ですが、相手との関係性があまり作られなかったり、仕事の経験の浅い新人あれば、ボールは下投げ、確実に受け取れる胸元近くに投げる…そんな工夫がコミュニケーションを成立させるのではないかと私は思うのです。
まずは、相手をよく知る。相手の話をよく聴く。そんなところからスタートされてみてはいかがでしょうか?
朝晩の寒暖差が相当ありますが、全国的に晴れそうですね。皆様、体調など崩されませんように。