結局、挨拶にはじまり、挨拶に終わるコミュニケーション
おはようございます。特定社会保険労務士の森川です。私の事務所がある京都市内はまさしく、狂ったような暑さ。ほんの少し移動するだけで全身から汗が噴き出ます。皆様は体調など崩されてませんでしょうか?
さて、本日お話しするのは、コミュニケーションの基礎の基礎。挨拶です。
挨拶ってそもそも?
例えば、朝、けだるい雰囲気で、聞こえるか聞こえないかの声で「おはっよす」で入ってくる若者に対して、受ける側もPCから視線も上げずにうなずくだけ。こんなのは挨拶とは言いません。
日常の人間関係を円滑に取り運ぶための、一定の形式をもった、なかば儀礼的な相互行為。一方、人間関係を疎遠にするために交わすこともある。
挨拶の方法は、互いに声をかけあったり、または特定の顔の表情や身ぶり手ぶりで示すなどさまざまであり、これらのことばや動作は、それぞれの社会において幼いころからしつけられる。また挨拶には、社会的空間において互いの関係を位置づけまたは確認するという目的も含まれているため、性、年齢、地位、身分、宗教、親族関係の有無あるいは差違、生活集団の内にあるか外にあるかなどの諸条件に応じて挨拶の仕方も違ってくる。
挨拶(あいさつ)とは? 意味や使い方 – コトバンク (kotobank.jp) より引用
「日常の人間関係を円滑に取り運ぶための」という目的を達していない時点で挨拶ではないのです。
挨拶で職場の雰囲気を変える。
まず、職場でやって頂きたいのは、「挨拶の仕方」を教えるということです。この話をすると、今更、何を教えることがあるのか?とご質問頂くはよくあるのですが、やり方を教えていないから、冒頭の
「おはよっす」みたいなものが会社の定番のなってしまうのです。
挨拶の仕方、もちろん正しい日本語で、正しい姿勢で…ということも大切したいところではありますが、何よりも重要なのが「相手が自分に挨拶してくれた!」と分かる挨拶をするということです。
相手が分かる挨拶をするためには、相手と正対することが必要です。これができれば、相手は自分の存在を認めてもらえたとなる訳ですから、心の距離がぐっと近くなります。
また、PCを常に使う職場では、どうしても視線がモニターに向きますので下に落ちたままとなり、挨拶するタイミングすら逸してしまっていることも多くあります。ですので、何か作業中でも、一旦手を止めて相手の目を見て挨拶を返す。
この2つだけで、職場の雰囲気がグッと明るくなります。
苦しいときこそ、変革が必要なときこそ挨拶。
職場やチームで何か高い壁を乗り越えなければならないような時、どうしても、職場の雰囲気は重たくなります。でも、そこに属している全員が自らの力を100%発揮しなければ、やりきれないような緊張局面で、もし、人間関係の質が悪ければ…。成果が出ないのは明らかです。挨拶がきっとできている職場であれば、
”あの子、ものすごくしんどそう”
”あそこの部署が今きついらしい”
…と気づけば、きっと自然に、手助けをしようとする人が出はじめます。人は何をやったら良いかは知っていますし、良いかわかっているのにできなかった自分に気持ち悪さを感じる動物ですから、間違いありません。
そして、気持ち良い挨拶があふれる会社を作る起点は間違いなく経営者やリーダーです。これを機に是非、ご自身の挨拶を見直されてみてはいかがでしょうか?