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「アドバイス」では人の行動は変わらない。

森川 友惠

 こんばんは。特定社会保険労務士の森川友惠です。暑い、暑すぎますね。もともと年齢の割には体力レベルが高いと思っていましたが、今年の夏は参りました。本当に。電車移動で徒歩で顧問先にお邪魔することが多いので、顧問先に到着したころには既に汗だく。クーラーの前で直立不動。私の汗引き待ちタイムがあるくらい(笑)

さて、本日は、「アドバイス」について皆さんと考えてみたいと思います。

部下や後輩とのコミュニケーション

 部下や後輩に、やってもらいたいと思う仕事を、やってもらいたいときに、やってもらいたい方法で、しかも部下がいやいやではなく、喜んでやってもらうためにどんなコミュニケーションをとれば良いのか?毎日悩まれているのではないかと思います。

 で、よくやりがちなのは、「アドバイス」

例えば、

”こうした方が良いよ。”

”こんな方法でやってみると上手くいくよ。”

といった類の声かけです。確かにアドバイスする方は良かれと思ってしているので気持ちが良いと思いますが、受ける側にとっては果たしてどうか?ということなのです。つい先日も私自身が経験したお話しをすると、部下でも後輩でもないのですが、私の方が過去に数多く経験していること(場づくり、場の盛り上げ方)だったので、対象となる同業の方に、

”とにかく式次第は書き出した方が良い”

”場づくりには、音が重要”

”些末な役割は誰かに事前にお願いしておく方が良い”

……過去の経験が私の口から次から次に「アドバイス」が滑り出してきました。同じようなことが数カ月前にもあって、同じ失敗をしないように、良かれと思ってしてみたのですが、当日、蓋を開けたら全くもって何もできていない状況だったのです。

あきれてモノも言えませんでしたが、相手の方にとっては「アドバイス」ではなく、単なる「小言」だったんだなぁーーと深く反省しました。

やってみたいを引き出すにはどうしたら良いのか?

 「アドバイス」でダメなら、どうしたら良いのか?そのためには日々のコミュニケーションがキーとなるのではないでしょうか?部下のカラダの調子や気持ちの持ち方、プライベートの環境、働きぶりなどを見守り、そこに違和感を感じたなら尋ねてみたり、注意したり、手を貸したり…そうやって1日、1日を積み重ねる。そうしてはじめて、仕事に対してご機嫌に取り組んでくれるようになるのです。

 また、人との関係性をよくするために、

  • 仕事ぶりが良いかどうか当人に言ってやる
  • よいときはほめる
  • 当人に影響ある変更は前もって知らせる
  • 当人の力をいっぱいに生かす

これらを意識しながらコミュニケーションを取るようにすることです。結局、コミュニケーションにはじまりコミュニケーションに終わるということですね。

私の失敗はまさしく、相手のことを知っているつもりになっていたというところに敗因があると思います。「アドバイス」ではなく「やってみたい」を引き出す。ここに焦点をあてて1日1日大切にすごしたいと思います。

明日、私は名古屋出張です。皆様も素敵な1日になりますように。

ABOUT ME
森川 友惠
森川 友惠
特定社会保険労務士
京都市下京区で開業しております。前職はコナミスポーツクラブで長年正社員として勤務しておりました。24年間の勤務で異動回数は12回。店舗勤務がその大半ですが、勤務地は長崎~東京まで様々な規模の店舗を担当しておりました。こちらでは、人と人の関係を良くする話、チームのコミュニケーションについてお話しします。
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