労い(ねぎらい)という魔法
城戸 貴子
社長も従業員も幸せになる職場づくり講座
おはようございます。特定社会保険労務士の森川友惠です。
ここ最近、労働に関する法律が隙間なく改正されるので、おのずと職場のルールである就業規則を変更することになります。変更すると、従業員の方への周知が当然必要になりますので、周知することで、色々起こるわけです。
先日も、休暇について変更されたところがあるのですが、その途端、ある方が、権利だからと、
「私は…」
「私は…」
「私は…」
と、休暇を来年3月までの短期間に相当数の日数の申請をしてきたそうです。で、会社側は「どうしよう…。」となった訳です。よくある話ですが、皆様の職場ではこのような場合どのような対応をさるでしょうか?
今回のような出来事は、変更時の周知の方法にもポイントがありますが、何よりも重要なことは、組織を”権利集合体”→”道徳協働体”へ変化、進化させることが必要です。
権利集合体は、簡単に言えば、会社と従業員が奪い合う関係。権利と義務の世界です。この世界では社長、リーダーと呼ばれる方々の役目は「交渉」です。反対に道徳協働体は、会社の収益をみんなでシェアすると考える関係。
この世界でリーダーは、「お客様に迷惑がかかってないか」「誰かにしわ寄せが行ってないか」という視点でチームを見て「調整」することがその役目です。
変化には何等かの影響、反響が出るものです。会社としては、”道徳協働体”として変更の目的を説明し、どうやったら上手く就業規則を活用できるか?をみんなで話し合う場を設けて、みんなで考えて解決する…。
「私は…」
「私は…」
「私は…」
と、皆様の職場でも聞こえている、又は聞こえ始めたら、ぜひ、”道徳協働体”の視点を思い出していただければと思います。