キャリアコンサルタントと共に歩く
「キャリアコンサルタントに相談したよ!」と聞くと、どのような事を想像されますか? 「えっ、転職するの?」と思われる方が多いのではないでしょうか。
働き続ける為のキャリアコンサルティング
一般的に、これからの職業生活を考えるキッカケとしてキャリアコンサルティングを受ける機会があり、結果的に転職をする選択もあるかと思いますが、相談する=転職、とは限りません。なぜなら、転職は選択肢の一つにすぎず、別の選択肢には「この会社で働き続けたい」「この会社でこうゆう事をしたい」と今の自分を自分で見つめ直し、結果、やりがいを見出し、働き続ける=定着の選択肢もあるからです。「自分は何をしたいのかな?」「自分は何ができるのだろう?」と自己を見つめ直し、未来を描く事が、主体的なキャリア形成に繋がります。そして、「個人が自らキャリアマネジメントにより、自立・自律できるよう支援する」ことが、キャリアコンサルタントと共に歩く・・・という事なのです。
また、その対象となりうる方は幅広く、
就職について考えている学生、仕事をはじめたばかりの新入社員、初めて部下を持ち悩んでいる若手社員、会社を担う中間管理職、多くの部下持ちながらも事自分のこれからを思い悩むリーダー、人生100年時代、まだまだこれからも働きたいけれど…と思い悩む中高年の方等、これからも自分の足で歩き続ける為にも様々なタイミングで「キャリアコンサルティング」は働く人に必要なものなのです。
結婚する、子供ができた、子供が独立した等の人生の節目や人生に迷いや悩みが生まれたタイミング、また会社では、大切な人材をよりステップアップさせたい、より輝かせたいと考えた時に、キャリアの専門家と共に考える事こそが、人生のスパイスであり、そのスパイスがあるからこそ、歩み続けれる、働き続ける一助になると私は考えています。
では、ここでいうキャリアとは何でしょうか?
「キャリア」とは一般的に、過去から将来の長期にわたる職業経験やこれに伴う計画的な能力開発の連鎖を指すもので、「職業生涯」や「職務経歴」などと言われます。
キャリアコンサルタントが行うキャリアコンサルティングは、『労働者の職業選択、職業生活設計または職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行い、使命である相談者のキャリア形成の支援と、その延長にある組織や社会の発展への寄与を実現する』これは、キャリアコンサルタント倫理綱領にある一文です。
では、キャリア形成に必要な能力とはどんな事があるのでしょうか?
キャリア形成に必要な能力
- 人間関係構築力:コミュニケーションや協力能力を高めること。
- 自己理解力:自分の強みや興味を知り、適切なキャリア選択をすること。
- 課題解決力:問題を見つけ、解決する能力を養うこと。
- 計画実行力:目標を設定し、計画的に行動するスキルを身につけること。
この4点があげられます。「キャリア形成」は自分の理想の将来像を考え、計画的にスキルを積み上げていくプロセスです。自己理解から始め、具体的なステップを進めていくことで、充実したキャリアを築くことができるのです。
ですが、、、、
「コミュニケーション」って大切なのはわかっているけど、最近何だかうまくいかないな。
「自己理解」って自分の事は自分が一番分かっているようで、実はよく分かっていないのが自分だったりするしな。
「課題解決」っといわれてもどうしていいのか分からない、そもそも問題点はどこにあるのかな?課題は何かな?解決はどうしたらいいのかな?
「行動するスキル」って自分にはどのようなスキルがあって、これからはどのようなスキルが必要なのかな?
と自分事で考えてみると「?」がたくさんでてきますよね。自分の理想であり幸せな将来像を考える上でも、まずは節目節目で考える事が大切です。
働く人と共に・・・
そして人生の様々なタイミングは人それぞれで、その悩みや課題は様々です。また、これから益々、社会経済が加速する変化の中で、自分の職業人生を、どう構想し実行していくか、また、現在の変化にどう対応するべきか、自ら答えを出さなければならない状況になっています。だからこそ、いつも働く人のそばにはキャリアコンサルタントが必要であり、いつでも気軽に相談できる存在は、働き続ける為の安全、安心に繋がるのではないでしょうか。