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ソフトボール部時代のキャッチボールからコミュニケーションのポイントをみる

城戸 貴子

「この前も同じ事言ったよね・・・」

「あれ?お願いした事と違う事してない?」

部下の育成では、何度も何度もこの言葉が頭をよぎる。それを繰り返すと「自分でやった方が楽だわ・・・」と、つい思ってしまう。でも、自分の仕事は山積みだし、どうしたらいいのか?

20歳年の離れた友人のはなし。新入社員の部下ができ、試行錯誤の日々のようです。

「伝える」と「伝わる」は何が違う?

文字の見た目は似ているものの、意味するところは全く異なります。一番の違いは「動作の主体」です。

伝える」は、誰かに向かって自分の主張や情報を投げかける行為のことです。文章で言えば書き手、話で言えば話し手が動作の主体です。

伝わる」の主体は、文章で言えば読み手、話で言えば聞き手です。相手が内容を納得もしくは理解し、その後の行動にも影響が生じたという意味合いがあります。

つまり、「伝える」は一方的な情報伝達であり、相手の行動には直接的な影響を与えません。一方、「伝わる」は相手が自発的に行動に移すことで初めて成立します。だからこそ、伝えるだけではなく、相手の立場や視点、価値観を理解し、双方向でのコミュニケーションをとる事が大切です。「伝わる力」を高めることで、人材育成にはもちろんの事、成果や組織の業績に大きな影響を与えることができます。

「コミュニケーション」という事でも、誰と、いつ、など様々なリソースでも変わってきます。自分ではコミュニケーションは良好と思っていても、相手はどう感じているか?どう捉えているのか?で全く違う方向に事は動きます。だからこそ、双方向のコミュニケーションなのです。

そこで・・・・

会話は言葉のキャッチボールとよく言われますが、そこには「相手をよく見る」という「観察」が重要です。

私は、学生時代ソフトボール部でプレイしていたのですが、キャッチボールでは、

・相手の目を見る

・どこにグローブを構えているかを見る

・相手が投げるボールのスピードを見る

・相手が投げる前の事前動作(ボールをキャッチしてから投げる前の脚のステップ動作)も注意深く見る

・相手との呼吸を合わせるのが実は大切

遠投であれ、クイックであれ、キャッチボールする相手をよく観察し、呼吸を合わせて行うと、とてもよいリズムが生まれ気持ちも高まりました。どんなボールを投げるかには様々なポイントがあるのです。

そして友人のはなし・・・・

色々話す中で最後に「もっと〇〇さんを知る事からもう一度はじめます!」と私に宣言していました。

なんとも頼もしい。

今では友人ですが、以前は私の部下として一緒に働いていました。ちょっと人見知りで皆より一歩、二歩後から歩いている感じでしたが、今では新入社員教育を任されるようになり、これからの活躍が楽しみです。そして、次はどのような悩みや壁にぶつかり、どう乗り越えていくのか?彼女の社会人人生がますます楽しみです。

ABOUT ME
城戸 貴子
城戸 貴子
キャリアコンサルタント
九州女子短期大学体育科卒業。小学生から短大まで水泳とソフトボールに明け暮れる日々を送る。卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後、キャリアコンサルタント国家資格取得。「自分らしく」「生き生きと働く」ライフキャリアやワークキャリアを考え、歩んでいけるお手伝いをします。自分も周りも幸せになる世界を目指して。趣味:音楽鑑賞・ライブ参戦・読書(本屋さんが大好き)・空を見るのが大好き 好きな言葉は「雨過天晴」自分のキーワード「挑戦する・感謝する・ワクワクする」
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