社会保険労務士森川事務所HP

このチームならやれる!

城戸 貴子

「このチームならやれる!」

まだまだこれから・・・というチームでしたが、何故か、私達には共通してこの思いがありました。

ソフトボールとの出会いは中学生の時で、元々野球部に入りたかった私はソフトボールの魅力にはまり、高校、短大と続けていました。夏といえば遠征・合宿!短大時代は、監督がとても顔の広い方で、夏休みになると、マイクロバスに乗って色々なところへ遠征に行っていました。この時代は、ソフトボールをプレイするだけではなく、人生において大切な様々な事を学んだように思います。

短大時代(短大+4年制大学の混合チーム)のチームは、先輩方がとても個性的でした。自身の技術がとても高く、プレイに関しては自分にもメンバーにも厳しく、でもグランドの外では面倒見がよい先輩。いつも温厚で人一倍頑張り屋で先輩後輩の垣根なく接してくれる先輩など。高校時代とは違い、練習メニューや部内の様々な部分が選手に任されていた為、先輩方との関りは重要で、多くの学びがありました。ちなみに、監督はとてもハチャメチャな方で、かつ厳しく、長崎ちゃんぽんリンガーハットの堅麺皿うどんが大好きな方でした。

色々な教えの中で一つ。

「チームが勝つために自分は何ができるのか?」

強豪チームは全国の高校から優秀な選手が集まるのですが、私達は数名の優秀な選手に加え、それまでの経験や個性も様々なメンバーが多く在籍しているチームでした。その為、「勝つためにはどうしたらいいのか?」ソフトボールの技術で貢献できない部分は、自分には何ができるだろうか?を考えていました。

応援団長でチームを支える

その中で、同級生の一人と考えた私たちの役割は「応援団長+選手サポート」でした。実力がまだまだなチームだったので、相手チームの押せ押せムードに、気持ちから負けてしまう場面もありました。その為、「いつもの私達のチームらしさ」の雰囲気を作る為、また、気分を切り替える為、お調子者の私達二人が応援団長となり盛り上げていました。

応援団長と言っても「フレーフレー」というものではなく、一曲一芸をするというものでした。これは、シーズン前に応援歌を作るところから始まります。流行りの曲でみんなが元気の出そうな曲を選び、替え歌にする為歌詞を考え、最後に振付も作ります。完成したら、チームに披露し、チームメンバーが喜び、大爆笑したら完成です。

この応援は、チームメンバーが喜び士気が上がればOKなのですが、回数を重ねるうちに、相手チームも楽しみにしてくれているようでした。監督は呆れていましたが・・・・

他にも、とにかく道具をピカピカに磨く職人のようなメンバーや、ユニフォームの洗濯マシンのメンバーと様々でした。

よく「試合に出場できなかったね・・・」という方がいましたが、全くそうではなく、私達は「応援団長として試合に出ている」のです。

どうしたら、私たちは勝てるのか?この目的の為、チームメンバーが自分の得意な部分を活かし、チームの力として発揮できた経験です。

何がそうさせたのか・・・

監督の喜ぶ顔が見たい。先輩を、チームを勝たせたい。縁あって一つのチームになった仲間と楽しいことしたい。そう考えていました。

だからこそ、ピンチになっても「このチームならやれる!」と考え前に進めました。

これは、モチベーション理論にあるマズローの欲求5段階説の更に上にある「共同体感覚」といえます。

共同体感覚(アドラーの心理学の概念)

これは、人間が社会的存在として他者と支え合い、協力し合う感覚の事で、人間の幸福や成長にとって重要であると考えられています。「共同体感覚」を育むために3つの要素があります。

1、自己受容・・・自分の良い点も悪い点も受け入れ自分は価値ある存在だと認識すること

2、他者信頼・・・他者を無条件で信頼し、受け入れること

3、他者貢献・・・他者や共同体に積極的に貢献すること

これらの要素を通じて、個人は共同体の一員としての役割を実感し、より豊かな人生を送ることができるとされています。

自分以外の誰かを幸せにできたら・・・そう思いチームを見直してみませんか?

ABOUT ME
城戸 貴子
城戸 貴子
キャリアコンサルタント
九州女子短期大学体育科卒業。小学生から短大まで水泳とソフトボールに明け暮れる日々を送る。卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後、キャリアコンサルタント国家資格取得。「自分らしく」「生き生きと働く」ライフキャリアやワークキャリアを考え、歩んでいけるお手伝いをします。自分も周りも幸せになる世界を目指して。趣味:音楽鑑賞・ライブ参戦・読書(本屋さんが大好き)・空を見るのが大好き 好きな言葉は「雨過天晴」自分のキーワード「挑戦する・感謝する・ワクワクする」
記事URLをコピーしました