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自分の価値を磨くためのトレーニング

城戸 貴子

「長年仕事をしてきたのに、最近自分の価値が見えなくなっていませんか?」

他者と比べてしまう日々の中で、自分がどれだけ努力してきたか、見過ごしているかもしれません。例えば、多様な業務の経験やスキル、関わってきた人々の数など、勤務継続年数と共に増していくのですが、一方で、自分自身を振り返った時に、自分は何もできない、足りない・・・と感じてしまうということがあるようです。何だか自分という部分だけ乖離しているかのような感覚があり、そんな事を思うのが人生半ばの過渡期という世代なのでしょうか。

自分は何もできない・・・本当にそうでしょうか。

前回のブログでも取り上げた「筋力トレーニング」ということで考えてみました。

・鏡で自分の姿を360度見てみて見るとどうでしょうか?

・体重は変わらずとも体脂肪率が激変しているかも?

・トレーニングにより代謝が良くなり最近病気をしなくなったかも?

・以前より5Kg重たいウエイトでトレーニングできるようになったのでは?

など、もしかしたらもっと色々な成長があり、磨かれているのではないでしょうか。

ではなぜ、経験やスキルがあるにもかかわらず自己の成長を感じにくい・・・という問題には、どのような課題があるのでしょうか。

いくつか考えられる中で今回は1点あげると、

□振り返りの不足

・自分の成果や進捗を振り返る時間を取らない事で成長を実感できない

充実曲線(ライフラインチャート)で自分のこれまでの人生を幸福度という尺度で1本の曲線で表現し、自分の人生でどのような基準で選択してきたかという、自分の価値観を知ることができるものがあります。これには、自分自身で振り返ると共に他者との対話を合わせることで、より自分を深堀でき、自己認証にも繋がり効果的です。

前職ではよく言われていた事に、「研修が終わって自分の職場に戻ったら、必ず研修の内容や何を得たか、どうだったのかを、支店長(リーダー)に話すんだよ!」と言われていましたし、私も言っていました。これはまさに、振返る事で内容や学んだ事を自分の中で強固なものにし、口に出すことで自分自身の思考も深まり、合わせて、上司より「何だか頼もしくなって帰ってきたね」なんて言われると、色々な頑張りが報われ、成長実感ができ、自分の中のステージが1つ上がったような感覚になったものでした。

では、「振り返りトレーニング」を日常的な習慣として取り入れる為に、どのようなトレーニング方法があるでしょうか?

  • ①振り返りを体系化する・・・毎週金曜日の終業時や月末に30分、自分の成果や課題を記録してみる
  • ②記録する習慣をつける・・・毎日日記(ノートやアプリ)で今日の良かった事や学んだことを書き出してみる
  • ③他者の視点を取り入れる・・・メンターや同僚と1ヶ月を振り返り課題や意見を共有してもらう。難しく考えず「この1ヶ月どうだった~」という雑談から始めてみませんか
  • ④振り返りの目的を再定義する・・・ただの記録で終わらないよう自分の強みは?次にどう活かせるだろうか?を考えてみる
  • ⑤成長の記録を過去と比較する・・・過去の自分と比べてどのスキルが向上した?今なら過去の課題はどう解決できる?を考えてみる
  • ⑥楽しみながら続けられる工夫をする・・・自分の振り返りをシールやスタンプ、絵をかいたりしてみる

まだまだ色々なトレーニング方法が考えられるかと思いますが、働く人、1人1人が木の根っこをしっかりと根付け、それぞれ個性豊かな木々に育ち、そこからお互いを支える林(組織)になり、その繋がりが大きな企業という森になるのではないでしょうか。豊かで幸せな森(企業)づくりの為にも、今、一旦立ち止まり自分を整え再発進することが重要で、そこには上司や企業の仕組みとしてのサポートが必要なのではないでしょうか。

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ABOUT ME
城戸 貴子
城戸 貴子
キャリアコンサルタント
九州女子短期大学体育科卒業。小学生から短大まで水泳とソフトボールに明け暮れる日々を送る。卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後、キャリアコンサルタント国家資格取得。「自分らしく」「生き生きと働く」ライフキャリアやワークキャリアを考え、歩んでいけるお手伝いをします。自分も周りも幸せになる世界を目指して。趣味:音楽鑑賞・ライブ参戦・読書(本屋さんが大好き)・空を見るのが大好き 好きな言葉は「雨過天晴」自分のキーワード「挑戦する・感謝する・ワクワクする」
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