ライフ・キャリア・レインボーで見つける自分らしい未来
「なんとなくバタバタと毎日が過ぎていく・・・」
「頑張っているけど成長している実感がない・・・」
と感じる事はありませんか?それは、もしかすると自分の役割を見直すタイミングかもしれません。
ライフ・キャリア・レインボーから考える・・・・
ライフ・キャリア・レインボーとは、キャリア発達の理論家であるドナルド・スーパーが提唱したものです。人生の中で私達が担う様々な役割(仕事、家庭、趣味・・・)を組み合わせてキャリが形成され、多様なキャリアが虹のように重なり合っている様子をたとえ名前が付けられました。
この役割は、仕事に関するものだけでなく、人生のぞれぞれの時期で果たす役割全体を表します。キャリアを単なる職業だけでなく、個人が経験する多様な役割とその取り組み方によって構成されるという立場で考えます。多くの人が一生涯を通じて経験する役割の視点をライフ・スペースとして「子ども」「学生」「職業人」「家庭人」「余暇人」「市民や国民」「その他」の7つの役割を挙げています。そして、生まれてからの生涯を時間の視点からとらえたライフ・スパンという考えを加え、ライフ・キャリア・レインボーと呼ばれるもので表現したのです。
ライフ・スパンという時間軸の半円の中に、ライフ・スペースという役割軸がいくつも重なり虹のように表現されているのです。例えば、仕事に全力投球だった30代、家庭と仕事のバランスに悩む40代、趣味や地域活動にも目を向け始める50代・・・人生のステージに合わせて、虹の色合いや濃さが変化していくのです。
あなたの「虹」は、今(今年は)どんな色ですか?
どの役割に力を注ぎ色濃くなっていますか?
私も以前、自分のライフ・キャリア・レインボーを考えた事があります。その時の自分を100として考えた虹の色の割合は、子ども10・学生(学ぶ人)40・余暇人5・市民5・労働者30・家庭人5・その他5という感じでした。また、30代の頃を考えると労働者の役割部分が70を占めて色濃かったようにも感じます。逆にほかの役割は少しおざなりになっていたのかもしれません。その後人生に様々な変化があり虹の色合い(配分)や濃さが変わっていきました。これからは、学びと労働者のバランスを主に考え、その他の虹の色も濃くしていきたいと、少し欲張った虹を描いているように感じます。
そして、人生において、40~50代で最も多くの虹の色(役割)を持つようになると言われています。やはりその年代は、自分の価値観や優先順位によってこの虹の色合いの微妙な変化や濃さの変化があり、それぞれに対して悩みや困難の多い年代なのです。だからこそ、時には立ち止まり、自分の虹を見つめ直すことが必要な機会なのかもしれません。
今、あなたはどこにいるのでしょうか?
仕事、家庭、趣味などバランスを考える時、すべてが完璧に調和するのは難しいものです。だからこそ「今、自分が何を大切にしているのか」を明確にすることが大事なのではないでしょうか。
そして、自分の役割の中で「やりがい」を感じている部分はどこでしょうか?
本当は・・・もっと色濃くしたい役割は何でしょうか?
未来をより自分らしいものにするためには、まずは、虹を書いてみて、色を付けてみてください。その役割が濃いか?薄いか?可視化することで自分の今が見えます。そして、次の一歩として、バランスを変えるなら何が必要か?時間の使い方を考える?新しい事をはじめる?と立ち止まり考え、意識的に「次の役割」を選ぶことが重要です。
私たちの人生は、1つの役割だけで成り立っているわけではありません。この時期、2024年を振り返り自分はどの役割にエネルギーを注いできたのか?振り返り、新しい目標を立てる絶好のタイミングです。例えば、今、職業人として頑張っているとしても、少しだけ余暇人や家庭人としての自分を強化してみませんか?未来は「避けたい事」ではなく、「実現したい事」に目を向けた時に動き出すのではないでしょうか。
今年の虹をじっくり眺めて、来年に向けて鮮やかな色を足していきましょう!
「今、ここから始める!」を合言葉に、自分らしい未来を一緒に描いていきませんか?
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