HATARAKU

「どんな言葉が頭に浮かんだ?」
と問いかけられ、キャリアコンサルタントの仲間と言葉を探していた時のことです。
その時私は、「働くは人生!」と頭に浮かび、同時に、理論家スーパーの「ライフ・キャリア・レインボー」の「人生の役割」のような絵が浮かびました。そして、「この「働く」は会社に勤めるということだけじゃなく、ボランティア活動や地域の取り組み、家族の為に動く、そんな事も含めての言葉なんですよね~」と話をしたら「傍を楽にする。だね!」と言葉を教えていただき、言葉の意味を深く考えました。
「働く」という言葉の語源をご存じですか?
色々説はあるようですが、その一つに、「傍(はた)を楽(らく)にする」という説があります。つまり、自分の周囲の人を楽にすること、助けることが「働く」の原点なのです。
私も、言葉の語源を教えてもらい、改めて気づかされ、これは「自分の仕事の仕方」や「在り方」に繋がることであり、実は現代の働き方を考えるうえで、とても大事な視点なのかもしれないなと思いました。
最近、働くのがしんどい・・・忙しくてとにかく時間がない・・・誰のために頑張っているのかわからない・・・そんな声をよく聞きます。だからこそ、「傍を楽にする」という言葉を手がかりに、今の自分の働き方を、ちょっと見直してみるのはいかがでしょうか?
「傍(はた)」って誰のこと?
誰のことだろう??と考えてみると、人によっていろんな捉え方があるかもしれません。職場の同僚や部下・チームメンバー・お客様・家族・会社・社会全体・自分自身(過去の自分や未来の自分)
その頭に浮かんだ「誰か(何か)」に対し、「役に立っている」と感じるとき人はモチベーションが高まり、力が湧いてきます。逆に、「何のためにやっているのか」が見えなくなると、心がすり減り負の連鎖がスタートしまうかもしれません。皆さんが日々、「誰か(何か)のため」と捉え、力を注いでいることは、たとえそれが小さなことでも、目立たないことでも、そこにはちゃんと「働く意味」があり、誰かを楽にしているのではないでしょうか。
また、「楽にする」と聞くと、つい“ラクさせる=手を抜く”というようなイメージが浮かびがちですが、ここで言う「楽にする」は、「心や負担を軽くしてあげる」ということなのです。
例えば・・・忙しい上司に代わって資料をまとめた、失敗した部下に「大丈夫だよ」と声をかけた、そんな何気ない行動こそ、まさに「傍を楽にしている」働き方なのかもしれません。
ふと考えてみる・・・・
今の仕事で、自分は誰を楽にしているだろう?
自分が楽になったと感じたとき、誰かがなにかをしてくれた?
「ありがとう」と言われた時、「ありがとう」と言った時どんな気持ちになった?
この問いを通して少し考えると「自分の働き方の価値」を感じたり、「自分の働き方」に少し自信が持てるかもしれません。
そして、もうひとつ大切なのが、自分を追い込みすぎないことだと考えます。「傍を楽にする」には、まず自分が元気であることも大切です。無理をして倒れてしまったら、誰も助けられません。だからこそ、「自分を楽にする」ことも、働くうえで大事な一部なのではないでしょうか。
働く意味を見失いそうになったら、ちょっと立ち止まって考えてみてください。
あなたのそばには、あなたの「傍」が、いる(ある)のではないでしょうか。
<何かお手伝いできることはありませんか?お問い合わせはこちらまで・・・>