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余白について考える

城戸 貴子

「あえて余白をつくろうとしているのよ!」

「余白を楽しむ感じかな~」

ある機会で出会った方が今の自分の在り方を言葉にされていて、「余白」に興味がわき、忙しい日々のなかで、果たして「余白」は在るだろうか?持てるだろうか?そんなことを考えました。

時間の余白、心の余白、人生の余白。

この「余白」があるかどうかで、自分の感じ方や行動が大きく変わることに、最近気づくようになりました。

余白とは・・・・・単に「何もない時間」ではなく、自分の内側を見つめたり、次の一歩を考えたり、時にはただボーッとしたりするための「ゆとり」なのかもしれません。むしろ、意識して余白を取らないと、毎日のタスクや情報に埋もれてしまって、自分自身の声を見失ってしまうような感覚があります。

「余白がない」と思ってしまうと、気持ちが詰まってしまう・・・・でも、「余白がある」と思うだけで、不思議と心が少し軽くなるようです。この“思えるかどうか”が、実はとても大事な視点なのかもしれません。

捉え方や考え方が変わり、習慣が変わり、行動が変わっていく、ということなのではないでしょうか。

そして、この「余白」は自分の為だけでなく、相手を思いやることなのではないでしょうか。

「余白」があることで、または、余白があると思うだけで、相手が入るスペースもでき、受け入れやすくなるかもしれません。また、相手も、ギチギチのスペースにギュウギュウに入り、身も心も押しつぶされている状態よりも、自由度があり心も軽やかでいられるかもしれません。

部下との対話、コミュニケーションをとえる上でも、上司や先輩の「余白」は大切であり、効果のあることなのではないでしょうか。

これは、時間や忙しさに追われがちな社会人にこそ、大切な感覚だと感じます。余白は、生産性や効率性の敵ではなく、むしろその土台となるものかもしれません。心に少しのゆとりがあるだけで、人にやさしくできたり、問題を多角的に視野広く考えられたり、自分の感情とちゃんと向き合えたりします。だからこそ、自分の仕事の在り方や時間の使い方を少し見直し、「余白」という自分のちょっとした“間(ま)”をつくりませんか。

では、どんな余白があるでしょうか。また、余白を感じる瞬間はどんな時でしょうか?

朝のコーヒーをゆっくり飲む、通勤中に好きな音楽を聴く、一駅分歩く、手帳を眺めて予定を整理する、何も考えずに深呼吸する・・・・

私にとっての余白は・・・・「空を見上げる時間」です。日常の中で心の余白を感じられる瞬間は、ふと空を見上げたときなのです。晴れた日の青い空、ふわふわと流れる雲、夕焼けのグラデーションなど、空はいつも変化していて、でもいつもそこにあります。その一瞬一瞬の違いに気づくと、「今」をちゃんと感じている自分がいることに気づけるのです。

たとえば、忙しい仕事の合間に、少しだけ外に出て空を見上げる、そのたった数秒が、心をリセットしてくれるような感覚なのです。この“見上げる時間”は、私にとっての素敵な余白です。自分だけの、小さな“間(ま)”のようなもので、この感覚があるだけで、また少し前に進めるような気がするのです。

「余白がある自分」と思うことの力があり、スケジュールがぎっしり詰まっていても、「私にはまだ余白がある」と思えるだけで、心に風が通る感覚があります。逆に言えば、余白を“つくる”ことが難しいときでも、「余白がある自分」と思うことは、いつでもできるのではないでしょうか。

その先には、予期しない気づきや出会いがあって、自分の人生をほんの少し楽しくしてくれるヒントが詰まっているかもしれません。相手との新たな信頼関係の形が築けるかもしれません。「余白があるかどうか」だけではなく、「余白があると思える自分」でいること。その感覚が、働く日々のなかでも、自分らしさを取り戻す力になってくれると、信じています。

ちょっと手を止めて、大きく深呼吸して、窓の外を見てみませんか?

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ABOUT ME
城戸 貴子
城戸 貴子
キャリアコンサルタント
九州女子短期大学体育科卒業。小学生から短大まで水泳とソフトボールに明け暮れる日々を送る。卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後、キャリアコンサルタント国家資格取得。「自分らしく」「生き生きと働く」ライフキャリアやワークキャリアを考え、歩んでいけるお手伝いをします。自分も周りも幸せになる世界を目指して。趣味:音楽鑑賞・ライブ参戦・読書(本屋さんが大好き)・空を見るのが大好き 好きな言葉は「雨過天晴」自分のキーワード「挑戦する・感謝する・ワクワクする」
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