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「真面目だね」と言われてモヤモヤするのはなぜ?

城戸 貴子

「真面目だね~」

といわれた瞬間、私の頭の中は曇天になりました・・・・ある人にとっては褒め言葉なのかもしれませんが、私にはモヤモヤするし、時にはグサッと心に突き刺さることもあるのです。

「え?なんでそんな言葉でこんな気持ちになるの?」自分でもそう思いながら、心にひっかかる何かを無視できずにいます。

「真面目だね」がしんどく聞こえる理由??

どうしてこの言葉に違和感を覚えるのかを自分なりに掘り下げてみると、「真面目」という言葉の背後に、いつも自分を縛ってきたような言葉が見えてきたのです。

頑張るのが当たり前

手を抜かず、きちんとやるべき

間違えてはいけない

周りの期待に応えなきゃ

つまり、「真面目だね」という言葉が、「もっと頑張れるでしょ?」「やり方が、ちょっとズレてるんじゃない?」というような、プレッシャーや否定として心に響いていたのかもしれません。

リーダー職こそ、「真面目」の呪縛に陥りやすい??

リーダーになると、責任も増えてくるなか、人の前に立つ以上、「ちゃんとしなきゃ」「人の手本にならなきゃ」という意識も強くなるかもしれません。でも、その“ちゃんと”が自分を締めつけていないでしょうか?完璧なリーダーを演じるあまり、「抜け感」や「遊び心」をなくしてしまってはいないでしょうか?

「違う頑張り方」もあっていい??

たとえば、こんな問いを自分に投げかけてみてください。

私の頑張り方は、私自身を大切にできているだろうか?

“ちゃんと”よりも“しなやかさ”が求められる場面では、どう振る舞っているだろうか?

誰の期待に応えようとして、私はこんなに緊張しているのだろう?

「真面目」であることは悪いことじゃない!だけど、頑張る方向や力のかけ方は、もっと自分らしくていいのでは?そう思えるだけで、ずいぶんと心が軽くなるのではないでしょうか。

真面目さは「自分らしさ」でもあり「他者との違い」にもなる??

私自身、「真面目であること」は、自分の誠実さや信念を支える大切なアイデンティティだと感じています。でもその一方で、その“真面目さ”が無意識のうちに、周囲の人にプレッシャーや窮屈さを与えてしまうことがあることにも気づきました。

とくに部下に対して、「なぜわからないの?」「どうしてちゃんとやらないの?」と、自分の“基準”をそのまま当てはめてしまうと、知らず知らずのうちに厳しさが前に出てしまうことがあります。だからこそ・・・・「真面目さは自分の軸。でも、他者に同じものを求めない」この姿勢を心がけることで、関係性は驚くほど柔らかく、温かくなっていくと感じています。

「ちゃんとじゃなくてもOK」という真面目さ??

リーダーに求められるのは、「完璧」よりも「安心感」だったりします。

ちょっと抜けているけど信頼できる

弱音も吐けるけど、責任は果たす

きっちりしすぎず、でも大事なところは外さない

そういう“ちょうどいい真面目さ”が、部下や周囲を安心させる空気を生み出すのではないでしょうか。

そして、「真面目だね」と言われてしんどくなるときは、自分を責める代わりに、こう問いかけてみてはいかがでしょうか?

「その真面目さ、本当に今の私に合ってる?」

「もう少し、自分に優しい頑張り方でもいいんじゃない?」

真面目な人ほど、自分を責めやすいかもしれません。でも真面目な人ほど、周囲をよく見ていて、誰よりも人に寄り添える。その力をもっと活かすためにも、自分自身にも寄り添えるリーダーでいたいものです。

私の、そして、あなたの“真面目さ”は、否定されるものではなく、もっと自由に、しなやかに、使っていいのでは??

「真面目だね」と言われたとき、「ありがとう」と笑って答えたいと思います!!

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ABOUT ME
城戸 貴子
城戸 貴子
キャリアコンサルタント
九州女子短期大学体育科卒業。小学生から短大まで水泳とソフトボールに明け暮れる日々を送る。卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後、キャリアコンサルタント国家資格取得。「自分らしく」「生き生きと働く」ライフキャリアやワークキャリアを考え、歩んでいけるお手伝いをします。自分も周りも幸せになる世界を目指して。趣味:音楽鑑賞・ライブ参戦・読書(本屋さんが大好き)・空を見るのが大好き 好きな言葉は「雨過天晴」自分のキーワード「挑戦する・感謝する・ワクワクする」
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