もう一人の自分と出会うキャリアの旅
 
										私達は、自分のことをどれだけ知っているでしょうか?
先日、「自分の強み発見」の機会があり、キャリアコンサルタント仲間との関りからいろんな学びがありました。また、その機会は単なる自己理解にとどまらず、「もう一人の自分」と出会うような不思議で貴重な時間にもなりました。
私にとって強みを知ることは、自分の特性や得意分野を確認する以上の意味がありました。振り返ると、過去の自分を今の自分がどう捉えるか、未来の自分が今の自分にどう声をかけるか、まるで時間を越えたインタビューをしているような感覚になったのです。
過去の自分との対話・・・
「よく頑張ったね」
「どうしてあのとき、その選択をしたの?」
過去の自分に語りかけてみると、当時は気づけなかった思いが浮かび上がってきます。苦しかった時期を振り返ると、あのときの頑張りが今の自分を形づくっていることを素直に認められました。また、その当時「この大変さはいつかの飲みのネタになるよ!」と私の心を軽くしてくれた友人達の存在に感謝すると共に、「これでよかった」と受け止められるようになりました。
未来の自分との出会い・・・
未来を考えるとき、頭の中には「こうなっていたい自分」と「できるのだろうかという不安」が同居します。そんなとき、未来の自分がそっと背中を押してくれるような感覚がありました。「大丈夫、あのときの選択があったから今の私がいる」そう語りかけてくれる未来の自分は、今ここに立つ私に安心と勇気を与えてくれました。
多角的な関わりの大切さ
このような「もう一人の自分」との対話は、一人だけで完結するものではありません。人との関わりの中でこそ、自分の「べき論」や思い込みが揺さぶられ、普段は見えない感情に気づかされます。ときに他者のフィードバックは痛いものもありますが、その揺らぎがあるからこそ新しい自分を知ることができるのではないでしょうか。
私は、この多角的な関わりこそが自分探しの旅には欠かせないと感じました。
強み発見が意思決定を支える
では、そこからどう仕事に活かせるのでしょうか。
自分の強みを知ることは、単なる「自己理解」というだけでなく、自分を理解し、肯定できるからこそ、未来の意思決定を支える基盤になるのではないでしょうか。
例えば、異動や転職など大きな選択のとき、新しいプロジェクトに挑戦するとき、自分の役割を問い直すとき・・・
その一歩を踏み出す力は、強みを発見し、自分を承認できているからこそ生まれるのではないでしょうか。
仕事に活かせる具体的な視点
・選択の自信:自分の強みを理解していれば、自分に合った方向を選びやすい。
・人間関係の安定:自己承認できている人は、他人と比較せずフラットに関われる。
・リーダーシップ:自分を認められる人は、仲間の強みにも目を向け、承認できる。
こうした循環が、仕事の成果だけでなく、職場の人間関係や組織全体の雰囲気にも影響していくのではないでしょうか。「強みを見つけること」は、単なる自己分析ではなく、過去・現在・未来の自分と出会い直すこと。その体験は自己肯定感を育み、未来の意思決定を後押ししてくれます。
そして、その旅は一人ではできません。周囲の人との対話やフィードバックがあってこそ、自分の視点は広がり、新しい強みや可能性に出会えるのではないでしょうか。
皆さんは、どんな「もう一人の自分」と出会いたいですか?
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