「頑張りたいのにうまくいかない」若手リーダーへ
 
										「頑張りたいのに、うまくいかない・・・」
そんな葛藤を抱える若手リーダーに、出会うことがあります。
マネージャーという役割を任され、責任感と期待を背負いながらも、思うように成果が出ず、メンバーとの関係づくりに悩み、自分のリーダーシップに自信が持てない。そんなとき、「もっと頑張らなきゃ」と自分を奮い立たせるものの、空回りしてしまう・・・そんな事があるのではないでしょうか。
「頑張りたい」という気持ちは、すでにリーダーとしての資質の一部かもしれません。その熱意を大切にしながらも、どうか“頑張ること”に縛られすぎないでほしいなと願います。
キャリアとは、単なる昇進や役職の獲得ではなく、「どんな価値観を大切にし、どんな影響を周囲に与えたいか」という“生き方”の表現です。「頑張る=成果を出す」だけではなく、「頑張る=自分らしく挑戦する」「仲間と共に成長する」など、その人自身の価値観に沿った“頑張り方”を見つけてみる事なのではないでしょうか。
そのためには、まず自分の“キャリアの軸”を言語化してみることです。
たとえば、「人の可能性を引き出したい」「安心して話せる場をつくりたい」「スタッフが楽しいと思える場をつくりたい」など、大切にしたいことは何でしょうか?
また、誰かを追いかけるのではなく、“自分らしいマネージャー”になる事も大切なのかもしれません。リーダー像は一つではありません。カリスマ性のあるタイプもいれば、聞き役に徹するタイプ、皆の後ろから見守りつつ支えるタイプなど・・・大切なのは、「自分らしいスタイル」を見つけることなのではないでしょうか。
うまくいかないときこそ、「自分はどうありたいのか?」を問い直すチャンスです!
他者と比べるのではなく、自分の強みや価値観に立ち返ることで、自己肯定感が育まれます。たとえば、「共感力」に長けているなら、メンバーの感情に寄り添うリーダーシップが発揮できるはずです。「自分らしさ」を活かすことで、自然体のマネージャーとしての信頼が築かれていくのではないでしょうか。
ここで別の視点を考えると、上司・先輩からの問いかけが、若手リーダーを支えるのではないでしょうか。若手リーダーが試行錯誤しているとき、周囲の上司や先輩の関わり方が大きな支えになるかもしれません。
「最近、どんなことに悩んでるの?」
「あなたらしいやり方って、どんなスタイルだと思う?」
「うまくいかないと感じるとき、どんな気持ちになる?」
そんな問いかけが、若手リーダーの内省を促し、自己理解を深めるきっかけになります。また、結果だけでなく「プロセス」や「姿勢」に目を向けて、言葉で励ますことも大切です。
「その悩みを話してくれて嬉しいよ」
「色々考えてやろうとしている姿を、ちゃんと見てるよ」
「あなたのやり方でいい。応援してるよ」
こうした言葉が、若手リーダーの自己肯定感を育み、「自分らしくやっていいんだ!」という安心感にもつながるのではないでしょうか。
「頑張りたいのにうまくいかない」その気持ちを抱えているあなたは、すでにリーダーとしての第一歩を踏み出しているのではないでしょうか。どうか、自分を責めすぎず、自分らしさを信じて、歩みを進めて欲しいと願います。
肩の力を抜いて、深呼吸して。あなたのペースで、あなたのやり方で、マネージャーという役割を楽しんでほしいです。
そして、周囲の上司や先輩の皆さんには、若手リーダーの“頑張りたい”という気持ちに気づき、寄り添い、励ますことが、組織の未来を育てる一歩になるのではないでしょうか。
2025年もあと2ヶ月です。今年の締めくくりに向かいつつ、2026年に向けての準備期間でもあります。だからこそ、今度やろう・・・ではなく、「まずはやってみる!」ということが大切かもしれません。
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