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中間管理職

あなたの課題は何ですか?

森川 友惠

 こんにちは。特定社会保険労務士の森川友惠です。明日、台風がどうやら近畿地方を直撃するようで、弊所も15日は臨時休業を予定しております。皆様もどうぞ、ご安全に。

先日のとある研修で、ワークの手が進んでいないので、声をかけたところ、その参加者から

「私には、課題なんかないですね。」

と答えられました。確かに、本人が「課題がない」感じられているのだから、それはそれで許容しなければならない…と思いつつも、意図が理解できなかったので、どうしてそう考えるのか?どうしてそう思うのかを聞いたのですが、真意はつかめず…。

課題がない…と言った時点で、自分の能力に限界を自分で作ってしまうことになるので、なんだかとても勿体ないなぁーーと思った次第です。

問題と課題

 そもそも、問題と言えば、あるべき姿と現状のギャップのことです。あるべき姿とは、定められている目標、目指す姿のこと。こうあるべき、と設定したレベルに現状が達して伊那絵Kれば、そこに何らかの問題が潜んでいます。したがって、問題を見つけるには、あるべき姿と現状が明確になっている必要があります。何を目指しているか分からない、現状どうなっているかわからない、という状態で漠然と困っているなら、まずはこの2つを明らかにする必要があります。

 課題とは、ギャップを埋めるために必要なテーマ、タスクのことです。問題が起きているなら、それを取り除くために何を解決するのか?将来に向けて何を変えるのか?現状を打破するために何を解決するのか?課題を設定して取り組みます。

課題を発見するための着眼点

 業務において、解決すべき課題を発見するには、すでに起きている問題を見つける着眼点と、将来に向けて達成したいありたい姿を設定するための着眼点にわけて考えられていると気づきがあるのではないか?と思います。

 少し話はそれますが、今朝も京セラフィロソフィーの輪読会に参加しましたが、本日のテーマは”夢を描く”。10代の頃の夢は「体育の教師になること」でした。それが、大学生の頃に、恩師から頼まれ、一時期とある中学校の非常勤講師の仕事をしていた時に、教科主任にいじめられたことがきっかけで、教職に夢を描くことができなくなりました。あれほどまでになりたかった体育の教師がこんな小さな事ををしてくる。…と思った瞬間に、夢はこの世から消えてなくなりました。

 以来、日常生活から”夢”を語ること場面はなくなり、語ってきたのは、常に、目標や目的だったという事に気づかされました。冒頭でご紹介した研修の参加者は、もしかしたら、少し、今を拗ねているのかも…と思います。

課題を解決するための力

 テーマの選定ができた後、上手く解決するために最も大切な力は、「現状把握力」だと私は考えます。例えば、部下や後輩の育成の時、現状の力を高く評価しすぎたり、低く評価しすぎたりして、正確に見極めることができなければ、課題を出し切ることができなかったり、目標がぶれたりしてしまうことが発生しますし、既に発生している問題を解決するための課題抽出も同じです。

 現状を把握するために必要なことは、現場・現物・現実を自分の目で確かめることです。

”●●だと聞いています”

”××が起こったらしい”

”写真ではそんな風に見えなかった…”

…そう、自分の目でしっかりと確認する。自分の言葉で確かめる。手間をおしんでこれをしなければ大変なズレを起こす可能性があります。

今まで、あまり問題解決を上手く進められなかった…というご経験をお持ちの方は、この辺りから見直されることをおススメ致します。

ABOUT ME
森川 友惠
森川 友惠
特定社会保険労務士
京都市下京区で開業しております。前職はコナミスポーツクラブで長年正社員として勤務しておりました。24年間の勤務で異動回数は12回。店舗勤務がその大半ですが、勤務地は長崎~東京まで様々な規模の店舗を担当しておりました。こちらでは、人と人の関係を良くする話、チームのコミュニケーションについてお話しします。
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