時間は有限
こんばんは。特定社会保険労務士の森川友惠です。本日も京都は暑かったです。気温が…ということももちろんなのですが、人の多さに酔いそうになるくらい、JR京都駅周辺は人、人、人。でした。
本日は、『時間』の話しをしようと思います。1日は皆様ご存じの通り24時間です。これは、どんな役職であろうと、どんな年齢であろうと、どんな立場であろうとみんな平等に与えられたものです。ですが、『時間』は有限であることを、常に意識を持って行動されている方は少ないように感じるのは、私だけでしょうか?
時間をかけたら、良いサービスなのか?
私は、前職、スポーツクラブで長年勤務してきましたし、社労士になってからも同様の業種に携わらせて頂いていることもあって、『時間』に関してとても敏感に反応します。例えば、レッスンの終了時刻を守れないインストラクターについて、
教室の講師が契約している時間以上の指導をしているということが発覚しました。仮に契約していた時間が15:00~16:00だとしましょう。クラブ側からその講師に確認していたところ、『後ろにクラスがなかったので、サービスで30分延長していました。』と答えたそうです。
さて、クラブ側に立つ皆さんなら、どのような印象を、どのようなお話しをされるでしょうか?
確かに…。1時間のクラスのはずが受講されるお客様にとっては料金かわらず1時間半のクラスを受けることができたわけですから、ある意味良いサービスを受けたかもしれません。
が、本当にそうでしょうか?
スポーツクラブやスタジオを経営されているところであれば、月会費は回数や時間に比例して料金を高めに決定されているところがほとんではないでしょうか?
本来『30分』を反映した価格設定をするなり、追加料金を徴収するなりの対応が必要なところを、『サービス』していた…となると、この講師の行為は、講師本人に悪意がなかったとしても、経営の根幹となる月会費収入や利用料について多大なる悪影響を与える行為と判断されてしかるべきなのです。
3年間、ずっと流行り続けたコロナの影響もあり、クラス前後の時間は、以前と比べて比較的余裕をもって対応されているところが多くあると思いますが、だからこそ時間管理は徹底すべきでありますし、時間を守るという当たり前の事をかかわる人全てで実践するということが求められます。
『時間を守れ』『遅刻をするな』
…伝え方は色々ですが、なぜ守る必要があるのか?守らなかった場合の弊害は何なのか?これを明確にして、相手に分かるように伝えることが必要です。
”分かる”ように伝える為のコツは、
伝える側と受け取る側に経験や知識、立場に大きな”差””隔たり”があることを意識しながらも、私は店側で、あなたはインストラクターというように、立場を『分けない』ことに注意して伝えることが必要です。お客様に喜んで頂くために…という同じ目的に向かって、共に考えるというスタンスを忘れずにコミュニケーションを取ることが重要です。
”サービス業”は、時間をお預かりしている
もうひとつ、重要なのはサービスを提供する側に、相手の時間をお預かりしていることを意識できているかどうかがポイントです。
コロナの影響もあり、サービス提供の方法は様々形を変えてきていますが、基本、提供する側と受ける側が同じ時を共有しなければ成立しないのがサービス業です。有限の時間を使って足を運んでいただいた以上、それに見合うものが提供できているか…。満足以上の感動をお伝えできているか?これを点検し、評価できる仕組みを持ててるところは、AIだなんだと言われていますが、この先も安心ではないでしょうか?
時間についての点検、1度やられてみることをおススメ致します。