挨拶+@で楽しい職場にしよう
気持ちの良い挨拶
思い出すのが、前職のスポーツクラブに勤務していた時に出会った、中途採用の男性スタッフの挨拶です。出勤時に、「おはようございます!」と事務所に入ってきたら必ず立ち止まり、姿勢正しくまっすぐに立ち、事務所中に聞こえる声で挨拶をしていました。業界あるあるで、出勤時が昼でも夕方でも挨拶は「おはようございます」だったのですが、そのスタッフの挨拶は、事務所の空気を明るく変え、挨拶される私たちも背筋がちょっとピンとなりました。そのスタッフが発する「おはようございます」の言葉には、挨拶という事だけではなく、「よしっ!」という気合も感じられました。長年、接客接遇やサービス研修で「挨拶」について話をしてきましたが、「挨拶は先手必勝!」という事が目に見えて実践されている現場で、活気もあり、楽しい職場でした。
毎日毎日交わす挨拶ですが、人はなぜ挨拶をするのでしょうか?
1つは、人は他人と出会う時に、何らかしらの警戒心を抱くのだそうです。挨拶をすることで、相手に「敵意」がないことを知らせることができます。つまり、相手の警戒心を解きほぐして、安心感を与えるのが挨拶なのです。わかりやすい例では、山道や秘境の神社、田舎など人が少ない場所では見知らぬ人同士でも「こんにちは」とすれ違いざまに挨拶をすることが一般的にあります。これは周りに人が少ないからこそ、敵意がないことを知らせておく必要があるからなのです。
挨拶は、社会人として人間関係やコミュニケーションにおいて非常に重要
- 第一印象を向上させ信頼関係の構築に貢献
最初の接点であり、相手に好印象を与えるチャンスです。丁寧な挨拶は、相手に対する尊重や好意を示し、信頼関係を築きます。また、その良好な第一印象は、長期的な人間関係の基盤を作り、職場での協力や円滑なコミュニケーションにつながります。
- コミュニケーションのスタート地点
挨拶はコミュニケーションの最初の一歩です。相手との対話を始める為の基本的なステップです。会話が円滑に進むためには挨拶から始める事が大切です。
- 社内外での関係性強化に不可欠
挨拶は、社内外の人々との関係性を強化するための基本的な行動です。同僚や上司、取引先との良好な関係を築く為に必要です。初めての方にも元気よく挨拶をすることが求められます。
当たり前だよ・・・・という「挨拶」ですが、改めて、日々の自分の挨拶は「人とのつながりを築き、良好なコミュニケーションを促進するもの」「相手に対する尊敬や好意を表すもの」であるか、ぜひ、見直したいものです。
「挨拶」をより良いコミュニケーションにする+2点
- 〇〇さん と名前と共に挨拶をする
〇〇には相手の名前(姓でも名でもニックネームでもOK)を呼んで挨拶をする。相手から名前を呼ばれた時、自分が認められたような感情を抱きます。これは、承認欲求が満たされるのです。特に新入社員、新人スタッフにはぜひ名前と共に挨拶をすることが相手にとってとても有効だとわかります。また、職場では名前を呼ばず「部長」「マネージャー」と役職でだけで相手を呼ぶことが多い場合、そこを「〇〇部長」「〇〇マネージャー」と名前+役職+挨拶でコミュニケーションを交わすことで、企画書の承認がすぐもらえそうだと感じるのは、私だけでしょうか。
- 相手がHAPPYになる一言を添える
一言、それもポジティブな一言、相手がHAPPYになる一言を添えて挨拶をすることで、挨拶がより意味深いものになります。相手との関係をより良いものにし、そこからのコミュニケーションがより温かくなるのです。相手を褒める一言はもちろんの事、「今日はいい天気ですね」や「今日も頑張りましょう」なども有効です。上司の方々は日々の習慣として、日々のチャレンジとして、ぜひ、取り組んでいただきたいポイントです。その一言で職場は一気にテンション高く温かい雰囲気になる事間違いなしです。ココは恥ずかしがらず、コミュニケーション戦略の一つとしてぜひ!
そして・・・ぜひ、挨拶には「笑顔」を忘れずに。
今日からの日々が、より良いものになりますように。