プラスのストロークで職場を仲間を自分を豊かにする
もうすぐ4月。
桜も咲き季節が移りかわるこの時期、
新入社員や新規配属者、新しい上司、新しい仲間を迎える準備はできていますか?
新年度を、新たな仲間と、新たな気持ちで迎える為、人との関わり方について考えてみたいともいます。
プラスのストロークとは
心理学用語で、人との前向きな触れ合いを指します。具体的には、笑顔やスキンシップ、褒める行為、話を聴く行為、励ます行為、挨拶する行為、話しかける行為などが含まれます。相手に対して肯定的で励ましの意味を持つ言葉や行動を示します。コミュニケーションにおいて、プラスのストロークは非常に重要です。人々との関係を強化し、信頼を築く事に役立ちます。
プラスのストロークの方法
- 感謝の表明
相手に感謝の気持ちを伝えることは、プラスのストロークです。例えば、「ありがとう」や「ありがとうございます」と言ったり、手紙やメールで感謝の意を示したりすることがあります。
- 褒め言葉
相手の良い点や努力を褒めることは、プラスのストロークです。例えば、「〇〇さんの笑顔は素敵だね、私も笑顔になれるよ」と言ったり、「いつも机の上が綺麗に整理整頓されているね、私も見習わなきゃ」と具体的な行動を褒めたりすることがあります。
- 共感と理解
相手の気持ちや立場に共感し、理解を示すこともプラスのストロークです。相手の話を真剣に聞いたり、共感し言葉をかけたりすることがあります。思っているだけではなく、言葉に出して伝えましょう。
- 協力と共同
相手と協力して問題を解決したり、共同作業を行ったりすることはプラスのストロークです。協力的な態度を示すことで、相手との信頼関係を築くことができます。
- 笑顔とポジティブな態度
笑顔で接することやポジティブな態度を持つこともプラスのストロークです。相手に明るい印象を与えることができます。話しかけやすい雰囲気のカギは心の扉を開ける笑顔です。
プラスのストロークの効果
- 気持ちが良くなる
- 元気になれる
- 前向きになれる
このような効果があります。そして、プラスのストロークは相手にとっての効果だけではなく、プラスのストロークを行った『自分自身』も、同様の効果があると言われています。
マイナスな自分がいる時は、相手にプラスのストロークで関わることで、自分自身も『プラスの貯金』ができるのです。コミュニケーションにおいて、プラスのストロークを意識的に活用することで、より良い関係を築き、円滑なコミュニケーションを実現し、自分自身もご機嫌になることができます。
前職で関わった新入社員研修での出来事。
数十年前です。当時は、多くの新入社員を、宿泊でかつ数日間に渡る日程で新入社員研修を行っていました。西エリアで数百人の新入社員一同を体育館のような大きな場所で、エリア合同研修の最終日でした。当日、新入社員担当から「なかなか大変な子が多いので、何とかお願いします。」と言われ「その中でも○○さんは手ごわく・・・」とも言われました。いやいや、数百人もいるから分からないだろう・・・と思っていましたが、実際、新入社員の参加者を目の前にしたら、ピンポイントで「この子だ!」と一瞬で分かるほど、この数日間に対する苛立ちと自己主張に溢れていました。その姿はあまりにもわかりやすく、同時に若いっていいなあ~と笑いもこみ上げてきた事を思い出します。そして、私の担当項目は今回のテーマである「ストローク・・・プラスのストロークとマイナスのストローク」でした。研修の細かな内容は省きますが、私は、他の研修講師と共に「よし!全力で、全身で、プラスのストロークをみんなに届けよう」と話し挑みました。その研修は、内容も相まって新入社員も講師も事務局のスタッフも、体育館中の人が歓喜のあまり涙、涙、で終わりました。もちろん、その新入社員の子も。そして、なんの縁か、その新入社員は私の部下となり、私はマンツーマンリーダーとして彼女に関わりました。余談ですが、研修後、あまりの衝撃(その子との出会いと、自分の部下になるという二重の驚き)で当時の上司であり、いまの上司でもある森川さんに興奮して電話したことを思い出しました。
その後、問題の新入社員と言われていた彼女は、様々な活躍をし、主力の社員となり多くの人材を育ててくれました。あの時の新入社員研修での出来事は、今ではよい思い出であり笑い話です。。。。
この春、皆様にも、素敵なご縁がありますように。