いつもが特別に変わるコミュニケーションとは
「今日は暑いですね、ゴクゴク飲みたい感じですね!」
「このケーキに今日のコーヒーはぴったりですよ!」
ちょっとした会話でいつも飲むコーヒーが特別なモノになる。
そして、そう感じた瞬間、それからの時間は素敵な時間に変わったように感じます。
そのお店は、いつも店内に入る瞬間に店員の方が気持ちよく挨拶をされ、笑顔があり、ちょっとした一言をかけられ、ちょっとした心かよう瞬間がある。
企業のミッションやビジョン、バリューがあり、そのように教育されているのだとしても、定員と客の場面だけではなく、定員の方同士も笑みがありキビキビと働く姿があり、同じ空間にいることが気持ち良く、教育されただけではないモノを感じます。
そして、同じチェーン店の別の店舗は、自宅に近く利用しやすいのですが、店内で過ごすことはほぼなく、ワンモアコーヒーを購入するだけのことが多い。挨拶はあるが、ちょっと疲れた感じのスタッフが多く、目線は下気味で、私はさっさと購入し店を去る。
私にとっての、その2店舗の違いは、「モノを購入する店舗」と、「自分の時間を(自分を)幸せにできる店舗」といっても過言ではありません。
チェーン店のあるあるかもしれませんが、正確には、コーヒー一杯の味が大きく変わる訳ではないのです。ですが、ちょっとした心かようHAPPYがあると、そのコーヒーの味と過ごす時間や居場所の良さは大きく変わってくるのです。
その違いは何か?
店員の方の言語や、非言語のコミュニケーションの差はもちろんですが、それを突き動かす店員の方の在り方が大きな差になっているのではないでしょうか。
「コーヒーを提供するのが仕事」という人と、
「コーヒーと共に素敵な時間を過ごす幸せを提供するのが仕事」という人。
仕事をどう捉えているか、その仕事の先に何を見ているのか?
世の中にとってそれはどのような意味があるのか?
その企業のホームページに、ミッション・プロミス・バリューが掲載されていましたが、同じ理念のもと働いているけれど、それを言葉としては知っているという人と、自分の行動につなげて理解している人では大きく違うのだなと改めて実感しました。その深い理解は、様々な困難があるなかでもモチベーションとなり自分を支え、働き続ける力や周りを幸せにする力になっているのではないでしょうか。
私自身も企業で働いていた当時を思い出すと、朝礼では繰り返し呪文のように言葉にするだけで、スタッフ一人ひとりが、その一つ一つの意味や自分ゴトにするところまで考えてはいなかったように思います。
「従業員のモチベーションを上げたい」と考えるのであれば、在り方や働く意味、どうしたら社会の為になるのか、どうしたら皆が幸せになるのか、そこで働く方々とひざを突き合わせて、言葉にすることからかもしれませんね。