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デジタル時代のコミュニケーションを考えてみた

城戸 貴子

「?? なにがそうさせるのかな?」

オンライン講座を受けている時、いつもギリギリか微妙に開始時間を過ぎて参加する人、いつも画面に対し斜めに座り机に片肘をついた状態で参加している人、画面の隅っこに顔があり目から上しか映っていない人、とにかく無表情な人、リアクションゼロの人。

いつも気になる・・・・。

1年前の今頃・・・

常に対面で人と関り仕事をしてきた私には、オンラインで学ぶ不自由さと不便さがあり、何とかしたいと四苦八苦していました。

どうしても学びたい事がオフラインでの開催がなく、渋々、オンラインでの参加になりました。半年という学ぶ期間の長さもあり不安いっぱい夢いっぱいでの参加でした。

当時勤めていた会社で、時々オンライン会議はありましたが、何かあると現場へ行き直接会い、直接話をして研修や問題を解決してきたので、遅ればせながら世の中のIT化を実感する日々でした。

オンラインだからこそ・・・・

オンラインで行う利点として、場所や移動の制限がない事や時間の有効活用がありますが、自由な分、参加者にゆだねられる部分が重要になってきます。オンラインで参加していると、自宅や個室の空間、また、イヤフォンやヘッドフォンをしていると自分一人の世界のように感じますが決してそうではありません。その画面の先に多くの人がいて、空間を共有している人がいるのです。それを理解しているようで理解していない事が多いように感じます。オンラインだからこそ、雰囲気や空間は共に作る意識や行動が必要なのではないでしょうか。また、それぞれの非言語スキルが発言者や参加者の良いコミュニケーションになり、とても重要です。

オンラインだからこそ・・・・

オンラインでは、「ちょっと聞きたい」「〇〇さんどうしているかな?」など対面ではすぐに解決していたことが、オンラインでは制限されているようで不自由であり不便に感じていました。だからこそ、一つ一つの言葉や動作、表情などコミュニケーション力が試されるのだとも感じました。

「ちょっとした時間をどう作るのか?」「どう話しかけるのか?」

オンラインでは相手がOFF(退出)したらそれで終了です。教室や会議室だと、開始前や終了後の雑談がコミュニケーションの場になりますが、オンラインではあえて雑談の場をつくることや、相手に話をしたいと思っている気持ちを言葉にして伝えないとより良いコミュニケーションは図れません。

私の参加したオンライン講座の場では、休憩時間にブレイクアウトルームを開放していただきました。食事をしながら情報交換や雑談ができ、関係構築に非常に有効でした。もちろん、参加するかしないかは個人に委ねられますが、目的合って参加している講座であった為、その時間は学びそのものでした。

そして、参加者の多い環境では、傍観者があらわれます。限られた時間で、研修や会議の場を活性化する為にも、コミュニケーションの一方通行で傍観者があらわれないようにする為にも、グランドルールの提示が有効です。これは、カメラやミュート設定だけでなく、発言に対しての反応サインやリアクションを事前に提案したり、その時間の使い方、参加の在り方などです。

この経験は、多くの方がコロナ禍以降感じられたことかもしれませんが、これは、オンラインかオフラインか?という事だけではなく、今までいた環境と新しい環境、いつものメンバーか初めて出会うメンバーか、などにも同様の事が言えるのではないでしょうか。

お互い、縁あって集まったメンバーが、お互い、より良い環境になるように考え振る舞い行動する。それは自分のためでもあり他者のためでもあり、それがお互いの目標達成へと繋がるのです。

そして、オンラインだからこそ・・・・

色々な人と出会うことができます。日本全国、いや世界中の人達と出会えます。半径5mぐらいの世界から、一気に大きく広がります。そして、そこから人と人として繋がれるよう、出会ったあとの関りが、実は大切なのではないでしょうか。

ABOUT ME
城戸 貴子
城戸 貴子
キャリアコンサルタント
九州女子短期大学体育科卒業。小学生から短大まで水泳とソフトボールに明け暮れる日々を送る。卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後、キャリアコンサルタント国家資格取得。「自分らしく」「生き生きと働く」ライフキャリアやワークキャリアを考え、歩んでいけるお手伝いをします。自分も周りも幸せになる世界を目指して。趣味:音楽鑑賞・ライブ参戦・読書(本屋さんが大好き)・空を見るのが大好き 好きな言葉は「雨過天晴」自分のキーワード「挑戦する・感謝する・ワクワクする」
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