第一印象をより良くするコツ
「あえいうえおあお」
「あっ、えっ、いっ、うっ、えっ、おっ、あっ、おっ!」
なぜこんなにも口が回らないのか・・・
繰り返し、繰り返し、発声練習をしながら、自分と向き合う時間がありました。
第一印象をアップする
前職で、新人スタッフの接客接遇研修をする機会が多くありました。その一つに「話し方」という項目では、繰り返し、繰り返し発声練習を行い、話す姿を録画しチェックするというテストがありました。友達と二人で話をする場面ではなく、お客様と話をする、また、話をする事が仕事になるケースでは「言葉をきちんと伝える」「第一印象が良い」事が求められるからです。
「あ」をきちんと「あ」と聞こえるように発音するには、
口を縦に大きく開けるんだよ!口に指三本縦に入るぐらいにあけるんだよ!
と、何度も練習をしていました。当時、講師研修を経た後、各支店のスタッフ向けに、定期的に開催していた接客接遇研修なのですが、この研修は「お客様の為、スタッフの為、会社の為であり、スタッフの基本をつくっている」と自負していました。学生のアルバイトから年配の方まで、幅広い年齢のスタッフが働いていたので、入社後初めての研修という事もあり、四苦八苦しながらスタッフを鍛えていた記憶があります。もちろん社内マニュアルがありますが、「魂をぶっこむ!」という感覚もありました。
口の動かし方を変えると一語一語が聞こえやすく、顔の筋肉も柔らかくなり表情も変わります。それは、特に新人スタッフにとって、最強の武器となり、自信に繋がります。人との関りが苦手・・・・というスタッフも、自分の印象が少し変わる事で相手の反応が柔らかくなり、コミュニケーションが取りやすくなります。
たったこの一つですが、身につけているスタッフとそうでないスタッフの違いは歴然です。
そんな事を思い出しながら、課題提出の為、動画を録画し自分の姿を見てみると・・・・愕然としました。
・感じのいい人だな
・この人の話を聴いてみたいな
・この人に相談したいな
そんな印象を感じる事はなく、言葉が聴き取りにくい部分もありました。そこから、3~4分程の動画課題に向け格闘が始まりました。
もちろん、発声練習です。
「あえいうえおあお」
「あっ、えっ、いっ、うっ、えっ、おっ、あっ、おっ!」
ぜひ、皆さんもやってみてください。しかも発声するだけでなく、その姿を録画・録音してみてください。自分の耳で聞こえる言葉よりも、聞こえにくく、印象が一段階暗く見えます。いかに、日々の会話では顔や口周りの筋肉を使っていなかったのか、実感しました。
対面はもちろんですが、オンラインで話す時はなおさら、口を縦にあけ、声色をワントーン上げて話す事が、相手に伝わりやすく印象の良いものになるのです。
当たり前なのかもしれませんが、改めて気づき、学びました。
日々のミーティングや集合研修、オンライン会議の場など、一度、自分の「話し方」を見直してみてはいかがでしょうか。話す内容以前に、「この人の話を聴きたい」と感じてもらうことからコミュニケーションはスタートし、良いものに変わります。もしかしたら、楽しい話しの時よりも、ちょっと苦言を呈すような話をする時にこそ、必要なのかもしれません。