「思い込み犬」を手なずける事からはじめてみませんか?
「私は思い込み犬の中でも「正義犬(けん)」がいるんだよね・・・・」
「私は「負け犬(けん)」がちょいちょい出てくるんだよね・・・・」
何だかモヤモヤする、いつもトラブルになってしまう、そんな自分の生きにくさとなっているのは、もしかしたら「思い込み犬」が原因かもしれません。
これは、レジリエンストレーニングの1つで、困難な状況を乗り越えるリソースで、私たちの思い込みのパターンを意味しています。その中では、メタファーであるワンちゃんが登場します。
その「思い込み犬」といわれるワンちゃんは、私たちの心の中にいて、ネガティブな感情を連れてくるのです。そして、ネガティブな感情と共に、私達のそばで事あるごとにワンワン吠えてきます。
私の心の中には「心配犬」がいるようで、「本当に大丈夫?失敗するんじゃないの?ワンワン」と吠えてきます。
皆さんの心の中には、どんな「思い込み犬」がいるのでしょうか?
他にも色々な種類の「思い込み犬」がいるので、何を言っているのか耳を傾けてみると・・・・
「あの人たちがすべて悪いんだ!ワンワン」
「あなたがそれをすべきだ!ワンワン」
「私は無価値だ・・・!ワンワン」
「すみません、全ては私が悪いんです。ワンワン」
「きっと無理だ、世の中ってそうゆうもんだよね・・・・ワンワン」
「大丈夫かな・・・きっとうまくいかないだろうな・・・ワンワン」
「あまり興味ないなあ・・・ワンワン」
このような事を言っているようです。そして、このような事を言っている「思い込み犬」にはそれぞれ名前があります。
- ・批判犬(ひはんけん)白黒思考・人を非難し責任転嫁する事に時間を費やす
- ・正義犬(せいぎけん)べき思考・公平不公平や正義感をふりかざす
- ・負け犬(まけけん)減点思考・他の人は自分より優れていると信じて小さくなる
- ・誤り犬(あやまりけん)自責・第一声がすみません。失敗の状況は自分だと自分を責めてしまう
- ・諦め犬(あきらめけん)無力感・無意欲感・学習性無力感
- ・心配犬(しんぱいけん)悲観的・心配症・物事を破局的に考え不安や恐れがある
- ・無関心犬(むかんしんけん)盲目の楽観主義・どんなことにも気に止めない意欲喪失感がある
まずは、自分の心の中にはどんな「思い込み犬」がいるのかを知り、耳を傾けてみるのです。そして、私自身の事を考えてみると「思い込み犬」がネガティブな感情を連れてきた時に、すぐに、バイバイ!!といえたらいいのですが、なかなかそう上手くいかず、いつも自分のそばから離れない感覚があります。いなくなったかな・・・と思ってもひょっこり顔を出す・・・そんな事もあるようです。
では、その「思い込み犬」を手なずけるには・・・・
1つは、新しい言葉を教える事です。
批判犬が「あの人達はとても馬鹿げている!」というワンちゃんに「色々な人がいるよね~人はそれぞれ違うものだよね~」と別の言葉(ポジティブな言葉)を教えてあげましょう。
そして、もう1つは「思い込み犬」の相棒を見つけましょう。そして、ポジティブな名前を付けてあげましょう。例えば、心配犬には「やってみよう犬」という相棒をみつけ、「やってみようよーワンワン」と心配犬に話してみるのです。
これはほんの一部ですが、レジリエンスを学ぶ過程で体感した事です。共に学んだメンバーも私自身も頭と心が軽くなり、エネルギーが湧いてきました。自分の事なのに自分でも分からず、思い込みでネガティブの渦に巻き込まれグルグル堂々巡りをするような中、メタファーであるワンちゃんを見つけ、そうゆうとこあるよね~と捉える事は自分をコントロールでき、前を向けるステップになるようです。
レジリエンスとは・・・・
これは一般的に復元力や回復力と言われ、様々な状況への対応の仕方を自らコントロールできる能力であり、困難や逆境から立ち直る力のことを言います。エネルギーが枯渇する状況をどう捉え、どのように考え、行動していき、エネルギー満タンにしていくのか?自分の人生をしなやかに生き抜くために、とても大切な力なのです。
ネガティブが悪、なのではなく、そのネガティブな感情・捉え方とも上手く付き合うために、『私の中には、ネガティブな感情を連れてくるワンちゃんがいて、ポジティブな感情を連れてくるワンちゃんもいる』という事。この事を知る事だけでもレジリエンスであり、『しなやかに生き抜く力』になるのです。
そして『しなやかに生き抜く力』は、希望に満ちた自分らしいキャリア形成に役立つのではないでしょうか。
皆さんの心の中には何犬がいましたか?
そのワンちゃんは今なんと吠えていますか?
その〇〇犬の相棒にいるポジティブ犬はどんな名前なのでしょうか?