人と人の関係は強く正しくまっすぐに
「この問題の起こり方、取り上げ方はどの段階でしょうか?」
問題がない状態のラインと、こじれ度のラインがあり、時間が経てば経つ程、こじれ度が高まります。皆さんの職場も、日々、色々な場所で大小問わず問題が起きているのではないでしょうか。その問題の起こり方に対し、「予期する」「感知する」「向かってくる」「飛び込む」という問題の取り上げ方があります。
上司、リーダーの皆さんは、どの時点で取り扱っているのか?
問題が大きくこじれない為にも、どの時点で取り扱ったらよいのか?
では、その為にはどうしたら良いのか?
また、このような事はないでしょうか・・・・・
何度言っても資料提出の期限を守らない部下
ベテラン社員と若手社員がいつもぶつかっている
最近仕事のペースが落ち業務に身が入っていない部下
など、監督者(リーダー、上司)の方と部下との問題、部下同士の問題など様々あります。その人と人の問題を扱い、処理するためのノウハウが詰まった「TWI-JR」という講習会があり、多くの学びがありました。
「TWIとは?」
Training Within Industry for supervisors (監督者の方々のための企業内訓練)の略です。
第二次世界大戦時アメリカで開発された訓練で、世界で最も優れた監督者向けの訓練とも言われています。この訓練は、多国籍の人々でも短時間で生産効率と品質を確保するための現場管理と教育方法として開発されました。日本では1950年に労働省(現在の厚生労働省)によって導入され、トヨタの成功に大きな役割を果たした「TPS」(トヨタ生産方式)の基礎になった教育方法といわれています。
その中で、「TWI-JR」というのは、「人の問題の扱い方」の内容です。
生産性を高めるためには、技術を教える事だけでなく、部下を含めた周囲の人と良い関係性を保つ必要があります。特に現代では、この良い関係の構築・維持で悩まれている方が多いのではないでしょうか?
「TWI-JR」には、問題の扱い方の4段階法と基本心得があり、職場の人と人の問題の扱い方、処理の仕方を学ぶことができます。
その中で「人と人の関係は強く正しくまっすぐに」という言葉があります。
ホワイトボードに赤字で太く直線を引きつつ参加者へ伝えるのですが、これは、上司と部下の関係で考えると、お互い曲がった見方や、表面的な関りではなく、ちゃんと相手の目を見てコミュニケーションを取ることからはじまるのだと、伝えているのではないでしょうか。部下も上司も仕事が100%の世界はありません。家族の事や健康の事、今までの経験や経歴も含めてその人自身であり、色々なものを抱え、色々なものを持って今日の仕事をしているのです。
だからこそ、問題の一部だけを見て全てを判断するのではなく、部下を含め問題を取り扱う必要があるのです。
多くの部下がいる方はもちろん、初めて部下を持つ方、部下を持たせたい方など、組織の原動力であり、何よりも大切な「人」について、ぜひ学んでいただきたい内容です。
人と人の関係が強く正しくまっすぐになる事で、チームや組織が強固なものになり、会社の活性に繋がり、社会貢献へと繋がるのではないでしょうか。
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