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選択の積み重ねが未来をつくる

城戸 貴子

「自分にとって何がより良いのか?」

「人生は選択の連続」とよく言われますが、キャリアこそまさにその言葉どおりではないでしょうか。どの仕事を選ぶのか、どのタイミングで転職するのか、どんなスキルを身に付けるのか・・・このような選択の積み重ねが私たちのキャリアを形作っているのです。

その選択の際に、よく「何が(どれが)一番いいのか?」と言われますが、より良い選択をするためにはどうしたらいいのでしょうか?そもそも、「より良い」とはどんな事なのでしょうか?

組織で働く中では、選択を行う事が日々あるかと思います。「AかBのどちらの案にする?」「右か左のどちらの商品がいい?」という選択です。特に最終判断を迫られる場面では即決する場合もあるのではないでしょうか。ですが、選択の相手が「自分」になると途端に、「本当にこれが一番いいのだろうか?」と迷いが膨らみ、どうしていいのか分からなくなる、という事があります。

□選択の制度を上げる為には経験が必要

より良い選択をするには、まず「経験」が欠かせません。なぜなら、過去の経験から学ぶことで、選択の精度が高まるからです。

例えば、過去に「やりがいのある仕事」だと思って選んだものの、実際には思ったような満足感が得られなかった経験があるとして、その経験を振り返ることで、「自分にとって本当にやりがいを感じるのはどんな仕事なのか?」をより深く理解できるようになるかもしれません。また、小さな選択を積み重ねることも大切です。例えば、日々の業務の中で「どんなやり方が最善か?」を考えたり、「新しいプロジェクトに挑戦するか?」といった選択をすることで、決断力が鍛えられます。これらの積み重ねが、大きなキャリア選択をするときの判断力につながるのです。

□自分らしい選択をする

選択に迷う理由の一つは、「正解が分からない」からかもしれません。周囲の期待や一般的なキャリアパスに流されると、自分らしさを見失いがちです。

「自分らしさ」とは、ここで大切なのは「自分は何を大切にしているのか?」を理解することです。例えば、「安定した環境で働きたい」「挑戦し続けることが楽しい」「人とのつながりを大切にしたい」など、人によって大切にしたい価値観は異なります。自分の価値観を明確にすることで、選択の軸ができ「自分にとっての正解」を見つけやすくなるのではないでしょうか。選択の軸ができると、多様な選択のケースにも応用でき、どんな選択であっても自分らしく進むことができ、イレギュラーな事や困難な事が起こっても柔軟に対応できるという事もあるのではないでしょうか。

□自分を知ることの大切さとは

自分らしい選択をするためには、まず自分自身を深く知ることが必要です。しかし、それは簡単なことではありません。なぜなら、自分を知る過程では、見たくない部分や向き合うのが怖い部分にも直面することがあるからです。

しかし、それらを避けるのではなく、受け入れることが大切です。たとえば、「なぜこの状況で不安を感じるのか?」「自分が本当にやりたいことは何なのか?」と問いかけることで、自分自身の本質に近づくことができます。自分を知ることで、選択の準備が整います。自分の強みや弱みを理解し、それを活かせる環境を選ぶことで、より納得感のあるキャリア選択ができるようになるのではないでしょうか。

□経験を重ね選択肢が増えることによる迷いとは

キャリアを積むにつれて、選択肢は増えていきます。最初は「AかBか」のような二者択一の選択に迷うことが多いですが、経験を重ねるうちに「CやDという道もある」と気づき、さらに迷うことが出てきます。「AよりのB」という道もあるかもしれません。

このとき重要なのは、自分のキャリア自己概念を明確にすることです。ドナルド・スーパーの理論では、キャリア自己概念は経験を通じて形成され、主観的自己(自分がどうありたいかという内面的なイメージ)と客観的自己(他者から見た自分や社会的役割)が統合されて構築されるとされています。

例えば、仕事の中で「もっとクリエイティブなことをしたい」と感じる一方で、「管理職として組織をまとめる役割も求められている」と気づくことがあります。このように、自分の内面と社会的な立場を照らし合わせながら、自分に合った選択を模索していくことが重要なのではないでしょうか。

□選択に自信を持つ

どんなに慎重に選択しても、「これでよかったのか?」と迷うことはあります。しかし、大切なのは「選択した後に、どう行動するか」ではないでしょうか。

例えば、新しい職場で不安を感じたとしても、「この環境でどう成長できるか?」という視点を持つことで、ポジティブに捉えられます。また、一度選択したことを「正解」にするために努力することで、自信につながります。「今の自分にとって最善の選択だ!」という事なのではないでしょうか。

「今の(この)選択は正しいのだろうか?」と迷う事は誰にでもあります。ですが、選択そのものよりも、その後の行動が未来をつくります。不安や迷いは未来にしかありません。だからこそ未来の自分を信じて「今、ここから始める」気持ちで、目の前の選択に向き合っていきましょう。そう考えて行動した一歩は、皆さんのキャリアにとって意味のある一歩になるのではないでしょうか。

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ABOUT ME
城戸 貴子
城戸 貴子
キャリアコンサルタント
九州女子短期大学体育科卒業。小学生から短大まで水泳とソフトボールに明け暮れる日々を送る。卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後、キャリアコンサルタント国家資格取得。「自分らしく」「生き生きと働く」ライフキャリアやワークキャリアを考え、歩んでいけるお手伝いをします。自分も周りも幸せになる世界を目指して。趣味:音楽鑑賞・ライブ参戦・読書(本屋さんが大好き)・空を見るのが大好き 好きな言葉は「雨過天晴」自分のキーワード「挑戦する・感謝する・ワクワクする」
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