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雑談で心の貯金を増やしませんか?

城戸 貴子

「雑談・・・と言われても何を話したらいいのか?」

「お互い忙しいからそれどころじゃないよ!」

忙しい日々の中ではつい無駄に感じてしまったり、後回しにしてしまうことも多いかもしれません。でも、この何気ない雑談こそが、職場の信頼関係をつくるための『心の貯金』になるのではないでしょうか。

仕事の話以外の何気ない会話・・・いわゆる「雑談」。

最近は効率や生産性が重視される働き方が求められるようになり、職場の中で雑談のような「余白の時間」が減ってきているのではないでしょうか。リモートワークの普及や業務のデジタル化も相まって、必要最低限のやりとりだけで1日が終わることも珍しくありません。

ですが、この余白の時間こそが、人と人との距離を縮めるために欠かせないものなのではないでしょうか。

雑談が無駄ではなく「心の貯金」になる

日々の何気ない会話は、今すぐ目に見える成果にはつながらないかもしれません。ですが、続けることで「この人は話しかけて大丈夫」「自分のことを気にかけてくれている」という安心感が積み重なっていきます。この安心感こそが、困難な場面で本音を話せる関係性の土台になるのではないでしょうか。

とはいえ、「何を話せばいいか分からない」と感じることもあるかもしれません。そんな時こそ大切なのが、周囲の様子に目を向ける観察力です。「最近、頑張っているね」「今日は天気が良くて気持ちいいね~」「このノート使いやすそうだね」と日々の小さな変化に気づき、言葉にするだけで自然な会話が生まれます。また、自分の変化をポジティブ会話で皆へ発信する事も一つのキッカケになるかもしれません。私も「今月からこの手帳にしたんだ~」とか、「今日コンビニでグミの新商品見つけた!」と、なんでもない事を話し雑談のキッカケにしていました。

否定しないことが心地よい空間をつくる

雑談が心の貯金になるためには、お互いが安心して話せる心地よい空間が欠かせません。

そのために大切なのが、「否定しないこと」です。例えば、趣味の話や週末の過ごし方を話している時に、「え~山登りとかめんどくさそう~」といった否定的なリアクションをすると、相手はそれ以上話したくなくなるものです。また、雑談の場で「いや、それは違うよ!」と正論を常に求める人もいます。「こうかもしれない・・・あ~かもしれない・・・」と話している中、正論ばかりだと話すことが少ししんどく感じてしまうことがあるかもしれません。

雑談は正解を見つける場ではなく、互いの存在を受け止める場。

「そうなんですね~」「面白いですね~」といった言葉が、話しやすい空気をつくるのではないでしょうか。

また、忙しい日々の中で雑談の時間を持つには、意識的に余白の時間をつくることが大切です。あえてスケジュールに余裕を持たせることで、ふとした会話が生まれるきっかけになります。私も「余白時間」をつくる為、スタッフがいる時はあえて暇な人でいるようにして、それ以外は黙々と業務に当たる時間、とメリハリをつけ取り組んでいました。忙しそうだから声かけられなかった・・・なんて言われたら、もったいないですよね。そして、「ちょっと一息つこう」と声をかけることも、雑談のスタートラインかもしれません。

雑談は、すぐに成果が見えるものではないかもしれません。でも、その積み重ねが信頼関係の基盤になり、いざという時に支えになるのではないでしょうか。

今日の何気ない雑談が、未来の対話の扉を開く。そう考えると、雑談は決して無駄なことではなく、大切な貯金のように感じられませんか?

皆さんは最近、どんな無駄話をしましたか?

その会話が、未来の誰かの支えになるかもしれません。

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ABOUT ME
城戸 貴子
城戸 貴子
キャリアコンサルタント
九州女子短期大学体育科卒業。小学生から短大まで水泳とソフトボールに明け暮れる日々を送る。卒業後、大手スポーツクラブで勤務。退職後、キャリアコンサルタント国家資格取得。「自分らしく」「生き生きと働く」ライフキャリアやワークキャリアを考え、歩んでいけるお手伝いをします。自分も周りも幸せになる世界を目指して。趣味:音楽鑑賞・ライブ参戦・読書(本屋さんが大好き)・空を見るのが大好き 好きな言葉は「雨過天晴」自分のキーワード「挑戦する・感謝する・ワクワクする」
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