上手くいかない時こそ、人生が動き出すチャンス!

「頑張っているのに、なぜかうまくいかない…」
そんなふうに感じることがありませんか。
仕事でも、家庭でも、人間関係でも・・・一生懸命やっているはずなのに、結果が出ない。周りは順調そうに見えるのに、自分だけ取り残されているような気がして、落ち込んでしまう・・・・焦り、不安、苛立ち、時には自己否定を感じてしまいます。
うまくいかない時ほど、心の中がぐるぐると混乱し、どこにも出口が見えなくなってしまいます。でも、そんなモヤモヤと考えてしまう「うまくいかない時期」こそ、大きな意味を持っているとしたら?そんな視点で少しだけ捉え直してみると、“モヤモヤくん”とうまく付き合えるような感じになるかもしれません。
上手くいかない時は、何かを見直すサイン
私たちは、上手くいかない出来事に直面すると、「どこが間違っていたのか」「なぜ失敗したのか」と原因を探そうとします。それは自然な反応ですが、もうひとつ大事な視点があるのではないでしょうか。それは、「この経験が、自分に何を教えようとしているのか?」という問いです。
たとえば、「頑張ったのに評価されなかった・・・」「一生懸命準備したのに、思うように進まなかった・・・」「慎重に進めたのに、結果は散々だった・・・」こうした経験は、一見すると「無駄だった」と思えてしまいます。でも、見方を変えれば、今のやり方を見直すチャンス、立ち止まるきっかけ、別の選択肢を考える機会なのではないでしょうか。
渦中にいるときこそ、視点の力を信じたい
私自身も、うまくいかないことに直面することがあります。渦中にいるときはもちろんつらいですし、落ち込むこともあります。でもそんなとき、私は心の中でこうつぶやいています。
「これはきっと、何かを試されているんだろうな」
「あとで飲み会のネタにでもしようかな」って。
もちろん、それで状況がすぐに好転するわけではありません。ですが、「これはいつか笑い話になる」と思えるだけで、心の重さが少しだけ軽くなるのです。
そうやって捉え直せるようになったのは、たぶん今までの経験が「うまくいかない時にも、何か意味がある」と教えてくれたから。小さなつまずきや失敗を繰り返してきたからこそ、今の自分は少しだけ柔らかく構えられるようになった気がします。
心理学では「リフレーミング(枠組みの再構成)」という考え方があります。同じ出来事でも、見方を変えることで、その意味や価値がまったく変わるのです。
たとえば・・・
- 計画が崩れた→失敗した→柔軟に対応する力を育てている
- 評価されない→自分には価値がない→自分で自分を認める時期
- 結果が出ない→努力が無駄になった→成長の“根”を張っている段階
このようにリフレーミングすることで、苦しい出来事も少しだけ「意味あるもの」に変わっていくのです。
そして、「止まること」にも意味があるのではないでしょうか。うまくいかない時は、無理に前に進もうとせず、一度立ち止まるのも大切です。少し離れてみることで、見えなかったものが見えてくることもあるかもしれません。焦る気持ちも受け入れつつ、遠回りに見えても、そこには必ず意味があるのです。後から「あの時の経験があったから今がある」と思える日が、きっと来るのではないでしょうか。
うまくいかない経験は、誰にとってもつらいものです。でもそれは、単なる「失敗」ではなく、キャリア形成において大きな意味を持つ出来事でもあります。キャリアとは「仕事」や「役職」だけではなく、「人生を通じて歩んでいくプロセス」そのものです。その中で経験する迷いや挫折、不安や停滞もまた、自分自身を形づくる大切な一部なのかもしれません。
うまくいかない時期こそ、自分を見つめ直すチャンスです!
・自分は何に違和感を感じているのか?
・本当はどうしたかったのか?
・今の自分にとって大切な価値観は何か?
そんな問いを自分に投げかけ、経験を丁寧に振り返ってみる。それは、これからの選択や行動に「軸」をつくる、大切なプロセスとなります。
そして何より、その経験を乗り越えた自分は、以前より少しだけタフで、しなやかで、他者に優しくなっているのではないでしょうか。
うまくいかない経験は、「キャリアの傷」ではなく、「キャリアの糧」として捉えてみてください。きっとその積み重ねが、自分らしいキャリアと人生を育ててくれます。
そして、自分を見つめ直すチャンスには、問いの専門家である”キャリアコンサルタント”との対話が有効です。ぜひ、お声掛けください。