社会保険労務士森川事務所HP

議論と対話

森川 友惠

こんにちは。特定社会保険労務士の森川友惠です。台風6号が去ったかと思えば、今度は7号…。皆様のお住まいの地域では、影響がでていないでしょうか? 私の事務所がある京都は週明け位から影響が出そうですが、本日は、超晴天。夏空が広がっております。

会社、職場と呼ばれるところでは、打合せやミーティングと名のついた場を設けることがよくあると思います。皆さんはその場に参加することはお好きですか?

私も現在、いくつか継続的なこういった場を持っていますが、なんだか居心地が悪い。なぜなら、そのほとんどが「議論」であって「対話」ではないからです。ビジネスの場では限りある時間内に正解を探して、みんなが意見を主張し、説得しあい、そして妥協点を見つける必要があるから「議論」にならざるのも当然と言えば、当然なんだけれど…。

「議論」と「対話」の違い

では、「対話」って何ものなのか?ビジネスの場で使えないなら、別に気にしなくても良いではないか?という思われる方もいらっしゃるでしょう。

「対話」は、その場にいる人間が、お互いを尊重しあえる場で、それぞれが考えたことを場に出し、相互理解を深めるプロセスのことを言います。正解を求める、すぐに判断する、というビジネスの枠組みをはずし、ゆったりと探求する姿勢でコミュニケーションをとることを指します。

「対話」の目的は、手段の良し悪しを考えるのではなく、その背景にある「意味」を共有することなんです。様々な立場、役割、価値観をもった人が集まれば、意見が異なることは、ごくごく当たり前のこと。

でも、同じ職場、同じ会社内であれば、目指すところはきっと同じなはずですから、お互いの意見を戦わせる前に、「どうしてそう考えるのか?」を深く理解しあうことが大切なのではないか?と思うのです。異なる考えでも、意味を共有できれば、何か全く別の第3案が生まれたりする……

そんな時間はない??

このお話しをすると、「そんな時間はない…」「とにかく、決めなければいけない」からそんなゆったりした対話なんかしている暇なんかない…とおっしゃる方も多くいらっしゃいました。

でも、よく考えてください。議論だけでいくと、双方は対立モードになり、お互い譲らない水掛け論になりやすく、万一会議の場で決着がついたとしても、対立しした両者は深すぎる亀裂を生み、結局、決まったものに対しても反感を抱き、行動の妨げになる……なんてころも、よくあるっことではないでしょうか?

では…どうしたら良いか?

それは、議論に入る前に、全力で対話をしてお互いの考えを知り合うこと。その為には日頃から声をかける場を作っておくこと。これが大切ではないでしょうか?

ABOUT ME
森川 友惠
森川 友惠
特定社会保険労務士
京都市下京区で開業しております。前職はコナミスポーツクラブで長年正社員として勤務しておりました。24年間の勤務で異動回数は12回。店舗勤務がその大半ですが、勤務地は長崎~東京まで様々な規模の店舗を担当しておりました。こちらでは、人と人の関係を良くする話、チームのコミュニケーションについてお話しします。
記事URLをコピーしました