協力しあう職場
こんばんは。特定社会保険労務士の森川友惠です。先ほど、3日間の東京の出張を終えて自宅に戻りました。暑い日が続きますが皆様は体調など崩されていませんか?私はどうしても、こんなに暑いと冷たいものを欲してしまい、ついついビールが進んでしまう…そんな日々を送っております。
さて、本日のテーマは”協力しあう職場”について
業種や職種によりますが、職場はあえて「チーム」を作って業務にあたることが多いと思のは、1人より2人、3人…。と「チーム」で取り組んだ方が成果が上がる…と考えられているからです。ですが、成果が上がる条件は、あくまでも信頼関係を元に、助け合い、協力しあうということが仕組みとして出来上がっている職場に限ります。
お互いが「知り合う」仕組みがある職場
私が現在所属している100年企業研究会では、必ず話題に登るのが、採用時の家庭訪問です。これ、普通じゃ考えられないのですが、2代、3代目と続いている会社では、案外家族と深くつながっているとおっしゃる社長が結構いらっしゃいます。そして、実際に、「家庭訪問してご両親にお会いしてご挨拶をしてくる」とおっしゃる社長がいらっしゃいます。
従業員がどんな家庭環境で育ったのか?どんな時間を過ごしてきたのか…。これを自分の目で確かめ、ご両親から
”うちの息子、娘をどうかよろしく。”
と言われてしまうと、職場で腹立たしいことがあったとしても、この子の為に一生懸命しつけよう!という気持ちが湧いてくる…。
そんなお話しをされる社長もいらっしゃいました。
また、定期的に従業員が膝を突き合わせて食事をしたり、お酒を飲んだりする機会を持っている会社も、従業員同士が良い距離感を保っていて、いざというときに協力しあう、助け合う…ということが自然にできる…そんな印象があります。
これ、結局、お互いのことを「知り合う」仕組みを持っているからなんですね。
その人のことを知ると、助けたくなる。
例えば、休み前の繁華街…。酔っぱらって路上に寝ている人を見たら、皆さんはどうされますか?私なら、多分、関わっても面倒なことしか起こらないから声をかけるどころか、避けて通るのではないかと思います。ですが、その酔っぱらって寝てしまっている人が、
…名前は知らないけれど、ホットヨガの教室でいつも顔を合わせて、挨拶をする人だったら?
…子どもが同級生で名前を知っているお父さんだったら?
…自宅のお隣さんだったら?
…同級生だったら?
…兄弟だったら?
その『知り合い度』が高ければ高いほど、積極的に関わるだろうし、介抱もされるのではないかと思うのです。職場もこれと一緒で、あの子は子育てをしながら一生懸命頑張っているとか、突然ご主人が倒れられた…とか、今は介護で大変な時期だ…とか、家族のことも含めてをちゃんと理解できていたら、きっと、必要な手助けをされるのではないでしょうか?
人間は、『ここで手助けする』『このタイミングで声をかける』という事が自然に分かるようになっていると言われています。その人間の力を発揮できるように仕組みを作る。これが、もっともシンプルで違和感なく、協力しあう職場を作るためのポイントです。
もし、皆さんの職場で、ギスギス、トゲトゲした空気を感じるなら、是非、お互いを知り合うことから始められたらいかがでしょうか?